3P初導入のミニバス全国大会開幕{練習の成果出せた}選手笑顔の手応え
ミニバスケットボールの全国大会で3ポイントシュートを試みる選手=28日午前、代々木第一体育館(酒井真大撮影)© 産経新聞
小学生対象のバスケットボール競技「ミニバスケットボール」の全国大会が28日、東京で開幕した。今大会から初めて3ポイントシュートが導入され、コート上にもライン(ゴールからの距離6・75メートル)が引かれた。選手たちからは「この日を目標に練習を積んできた。全国の舞台で決められてうれしい」と笑みがこぼれた。
コート上に引かれた3ポイントライン(左外側の白いライン)=28日午後、代々木第一体育館(酒井真大撮影)© 産経新聞
シュート練習、毎日150本
3ポイントシュートを巡っては、ミニバスの競技規則には規定がないものの、全国大会に限った特別ルールとして採用された。日本バスケットボール協会は小学生年代の技術・体力の向上を理由に挙げる一方、地方大会などで採用するかは未定としている。
この日は代々木第一・第二体育館を会場に、女子の試合が行われた。奈良代表の「都跡ミニバスケットボールスクール」と、沖縄代表の「八重瀬町立白川小学校」の試合は、僅差の展開に。終盤に白川小の神谷リリアン香奈(こうな)さん(11)が3ポイントシュートを沈め、勝利を手繰り寄せた。
同小の選手たちは毎日150本程度のシュートを放ち、うち50本ほどは3ポイントに割いてきたという。身長142センチと小柄な神谷さんは、「ドリブルで中に切り込めないときの武器として、3点シュートを磨いてきた。最初は入らなかったが、打ち続けたことがよかった」と笑顔だった。
惜しくも敗れた都跡の田中佑來(ゆら)さん(12)も、試合中、3ポイントに成功。県予選では未導入だったが、普段の練習で使う地元の小学校には3ポイントラインが引かれていたといい、「(県予選後の)3カ月くらい、重点的に取り組んできた。負けてしまったけど、成果は出せた」と手応えを口にした。
小1もプレー可能、協会は「最適解見つけたい」
特別ルールを巡っては、来年3月に予定される次回大会では、リングの高さも現行の260センチから中学生以上と同等の305センチにし、ボールの大きさも5号球から、一回り大きい6号球(中学生以上の女子と同等)になる予定。
少子化の影響もあって、小学1年生、さらには未就学児もプレー可能となったミニバスでは、高学年の児童との体格差や技術レベル差が大きい。全国大会では各チームの主力の多くが高学年であるという実態に即し、特別ルールの採用が決まった一方、「地方大会などにまで導入が拡大すれば、小さい子たちが楽しめなくなる」という声がある。また、305センチの高さのリングを確保できないチームへの対応など、環境整備の面からも懸念が出ている。
協会は「賛否両論があることは承知している。検討を重ね、最適解を見つけていきたい」としている。
大会は31日まで。30日からは男子の試合が行われる。