埼玉県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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クローズアウト(ズレ)を作ること

2020/09/15 14:39
  

【クローズアウト(ズレ)を作ること】

 

SBDL(埼玉県U15リーグ戦)オータムラウンドが開幕しました。

501stは女子の試合が一足先に始まり、初戦は残念ながら負けてしまいましたが、昨年度のSBDLウインターラウンドで対戦したチーム相手に点差を縮めることができました!

 

プレーの一部はインスタから↓

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SBDL(埼玉県u15リーグ戦)オータムラウンドが昨日から始まりました。 ・ 残念ながら女子の初戦は負けてしまいましたが、昨年度のウインターラウンドで対戦したチーム相手にずいぶん点差は縮めることができました。 ・ まだまだターンオーバーが多かったのが痛い。 動画のようないい形を意図して作れてきてるのに、相変わらずフィニッシュが残念! ・ それでも練習してきた成果が公式戦で見られたのは大きな進歩。 今回はまだ練習で突き詰められていない部分がそのまま負けの原因に。このオータムラウンドの中でどこまで修正できるかが課題です。 ・ ちなみに今回は#splyza でプレーに対する評価(⚪︎か×か)をタグ付けしてもらいました。 ・ シュートの成否だけでなく、プレー全体として良かったのか悪かったのか。プレーに対する価値観の共通理解もさらに深めてほしいとこです。 ・ 明らかに変なミスに⚪︎が付いてるのはどういうことだ?ってのもあったけどw ・ ・ #バスケ#バスケットボール#basketball#草加#クラブチーム#個人スキル#体の使い方#モイストレッチ#501st#部活#小学生#中学生#八潮#川口#越谷#足立#埼玉#シュート#シューティング#個別指導#出張指導#パワーヨガ

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このプレーの何がいいの?結局シュートは外してるし、すごいドリブルがあるわけでもない、DFを何人も抜いてるわけでもなく何がいいプレーなの?という人もいるかもしれないので少し解説します。

 

501st、というか現代バスケットボールのOFコンセプトは「クローズアウトシチュエーションを作る」ことに全てをかけていると言っても過言でありません。

 

クローズアウトシチュエーションとは、簡単に言うとOFに対してDFが慌てて寄ってくる状態のことで、さらに噛み砕いて日本語化するとズレを作ると言うことです。

もう少しバスケ的に補足すると、例えばボールを持っているプレイヤーを野放しにすると、まず間違いなくシュートを撃たれます。DFがいない状況でゆっくり3PTを狙われてスパッと決められると相手チームは点数的にも精神的にもかなりのダメージです。だからDFとしてはシュートを楽に撃たせたくないので邪魔しようとして急いで寄ってくる。その状況がクローズアウトになります。

 

またドリブルやスクリーンで自分のマークマンを少しでもズラす。そうすることでDFは正しいポジションに戻ろうとするので、その瞬間も小さいけどクローズアウトシチュエーションです。

 

なぜクローズアウトが大事なのか。下のYouTubeを見るとわかりますが、DFからすると単純に守ることが難しいんです。

カウンターと言われるスキルの一つで、ボクシングのカウンターと同じです。相手が向かってくる力を利用してより大きいダメージを与えるのがボクシング、バスケではDFのスピードを利用してOFのスピードを相対的に速くすることでDFを抜きやすい状況を作れます。

これにシュートを撃つという駆け引きも加わるので、DFからしたらなんとしてでも避けたい状況ですね。

Basketball Education: Attack Closeout

このクローズアウトシチュエーションをうまく作れたのが最初にあげたインスタのプレーになります。

もちろんたまたまこの状況になったのではなく、チームとして意図してこの状況を作ることでより精度の高いプレーができたという意味のプレー集です。

(ちなみのこのプレー集は1ピリオドの前半のみです。他にもたくさんいいプレーがあったんです。でもTOで終わったり、せっかく決まったけど撮影アングルにドンピシャで審判が入ってきて映ってなかったりw)

 

 

話を戻してまして、クローズアウトの大事さが理解していただけた?と思いますが、このクローズアウトシチュエーションが作れたからと言っていいシュートに直結するわけではないです。なぜならボールマンの判断が悪かったり、または周りの味方が邪魔をしてしまったりと、チームとしてただ形を作るだけでは絶対にうまくいきません。

 

クローズアウトを作るための動き方(OFの入り方)から始まり、寄ってくるDFのズレに対して正しい判断ができているか(シュートなのかドライブなのか、フェイクは必要かどうか、それとも自分よりいい状況の味方がいるかを見つけられるか)、ボールマン以外のOFは正しいスペーシングをできているか、ドライブに対して次の動きの準備はできているか。

 

個人の認知・判断を含めた様々なスキルがあってこそのプレーになります。そう言った成長が見え隠れし始めたプレーがかなり増えてきました。

 

YouTube等にあるハイライト動画だと、物凄いドリブルから狭いところに突っ込んで難しいシュートを決める!みたいな物が多いですが、それって決していいプレーとは言えないと思ってます。狭いところに突っ込んでる時点で判断が悪いよね?そういう狭くなったスペーシングをしているチームの約束事はどうなってるの?と。

もちろん上記のようになってしまうことは試合中にはたくさんあります。ですがそれはどうしてもそうなってしまった結果であり、本来は避けなければいけない状況。プロはそれをわかった上でプレーしてますが、それをわからずに狭いところに突っ込んで無理なシュートを撃つことを安易に真似してはいけないし、それをすごいことと評価してしまう指導者も考えを正さないといけないと思います。

ここをわかってくるだけでプレーのレベルは何段階も上がります。

 

クローズアウトでナチュラルにアンクルブレイク。単純だけど最強。

 

 

 

今回の試合、負けは負けです。でもやってきたOFがかなりの精度でできてきた、以前コテンパンにされたチームと十分戦えた。まだ試合は続くので、ミスを一つでも減らしてもっと戦える下地作りを。

うちの女子、成長著しいです!

 

 

クローズアウト(ズレ)があるから自分より格上の体格や身体能力に対して少しでもアドバンテージを得ることができる。このコンセプトは忘れずに、しっかりと試合の反省をして次に繋げます。

 

 

、、、それにしてもミスが多かったorz

 

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