全中大会 コロナウィルス感染拡大により中止 中体連
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本中学校体育連盟(中体連)が8月に予定していた全国中学校体育大会(全中大会)を中止する方向で検討していることが24日、分かった。関係団体との調整を経て、来週にも正式発表する。
今年の全中は8月17~25日に岐阜、静岡、愛知、三重で開催し、選手約1万2000人が参加予定だった。ウイルスの感染拡大と緊急事態宣言の発令を受け、中体連は開催可否についての理事の意見を集約。授業に支障が出ることから延期開催は難しく、中止の方向性が固まった。中体連によると、全中が過去に中止になった例はない。
4月24日、新型コロナ禍によって8月に予定されていた全国中学校体育大会が中止の方向で話が進んでいるとのニュースを受け、Bリーグ・千葉ジェッツに所属する富樫勇樹がツイッターで反応した。
中学3年時には監督としてチームを率いる父親のもと、全国中学校バスケットボール大会で全国制覇を果たしている富樫。同投稿では、自身の中学時代のプレー写真をアップするとともに、「全中も中止... この経験なしでは今の自分はないのに...」と呟いている。
その約一時間後には、富樫と同年代で横浜ビー・コルセアーズ所属の田渡凌も反応。「中止じゃなくて延期にしてほしい!受験とかあると思うけど、中学生8月に引退して高校まで時間あるんだから、終息するのを待ってできるんじゃないかな?」とコメントした。
現在の厳しい状況は十分理解しての発信だろう。出場を目指して頑張ってきたバスケ部員の気持ちに寄り添っての発言と思われる。
これらの投稿にファンからは、「このまま終わりになるのはつらいですね…」「3年生のことを考えると心苦しすぎます」「見通しが立たな過ぎて、『延期』に出来ないのではないかなと。本当に悔しいですよね」「引退試合がないのは残念すぎます」などと悲しみの声が寄せられている。
先月27日には、Bリーグもシーズンの全試合中止を発表。ジュニアにとってもプロアスリートにとっても深刻な状況だが、今は少しでも早く事態が収束するよう、一人ひとりが意識を持って感染拡大防止に努めていくほかない。