2021年3月9日
暖かな日差しの中、今年度の卒業式が行われました。
今年度は、新型コロナウイルスの影響により高校生活最後の1年間を寂しい想いで終えなくてはなりませんでした。
文化祭や体育祭は中止となり、大会も予定通りの日程では行えず、最後までやり切ることさえも
難しくなってしまった状況でした。
しかし、これまでの高校生活の中で本校女子バスケットボール部が学んできたこと、経験してきたことは
かけがえのないものであり、大変なことや苦しいことが多かった中でこの卒業の日を全員揃って迎えられたことを
誇りに思います。
振り返れば、この3年間は私にとってもとても思い出深い日々でもありました。
小林トレーナーと出会い、2年目となった3年前。
まだ中学3年生だったレナとミハルが夏から練習に参加し、夏合宿や春遠征にも一緒に行きましたね。
高校にあがり、外部進学のミオコとミウも加わり、あと一歩のところで県大会には届きませんでした。
新チーム最初のウィンターカップ予選では、2点差での敗退からスタートしました。
どうしたら勝てるのか、どうしたら目指しているチームになれるのか、私以上に選手の皆が必死に考え、
何度もミーティングを重ね、たくさん練習をしました。
体作りのためにおにぎりをたくさん食べ、トレーニングにも励みました。
決して手を抜かない2年生達の姿に、1年生達もたくさん影響を受けていたと思います。
夏合宿を終えた夏季選手権大会では、東部支部ベスト16に入ることができました。
秋に行われた新人大会では、ようやく県大会への出場権を獲得することができました。
1月に初めて出場した県大会では、初戦敗退となりましたが、次の大会でも必ずこの場に戻ってきたいという気持ちに
させてくれました。
そして、コロナの影響により、その後予定していたすべてのことが中止になりました。
これまで当たり前だと思っていた日常が一変しました。
一度しかない今を精一杯生きている高校生たちにとっては、その苦しさや悲しみは
とても大きいものだったと感じています。
そのような不安もありながら、受験生として見えないものを乗り越えていかなければいけない状況で、
休校中は本当に辛いことがたくさんあったかと思います。
そんな中でも、皆でオンラインで何か取り組んだり、新入生の為に動画を作ったりと
前向きな気持ちで取り組んでいる皆の姿に私もたくさん励まされ、勇気をもらいました。
ミオコは途中で引退することになりましたが、レナ、ミハル、ミウは最後の大会までやり切ると決めましたね。
ミウの覚悟が真剣に伝わってきたあの日のことを今も覚えています。
そこからは3年生達にとっては今まで以上にキツイ日々だったのではないかと思います。
そんな中でも、毎日必死に練習と勉強を行っていた3人がとても眩しく、また皆の為に
私たちスタッフも何ができるのか?と毎日考えていました。
延期された代替大会では、再び県大会へ出場することができました。
9月の1週目からスタートした県大会では、初戦敗退となりましたが、最後の最後まで
3年生達とここまで戦えたことを本当に誇りに思います。
懸命に練習に取り組んできた選手たちはもちろん、
どんな時でも応援し続けてくれた保護者の皆様、
卒業しても応援し続けてくれた卒業生たち、
いつも気にかけてくださり応援してくださった他チームの先生方、
本校の先生方など
本当にたくさんの人たちの支えがあって今年もこの日を迎えることができました。
今年度も、選手たちとたくさんの思い出や経験ができたことは
私にとってもとても大切な思い出です。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
新たな門出に旅立っていく3年生を
いつまでも応援していきたいと思います。
そして、今後とも獨協埼玉女子バスケットボール部をよろしくお願いします!