希望の「道」
いよいよ今日は決戦の日…です。
このブログがアップされるのは、当日の朝ですから、今、ブログを書きながら妄想にふけっています(笑)
6年生にとっての全国へ繋がる最後の公式戦です。
チームにとっては、6年生が魅せる最後の大舞台です!
こういったとき、これまでを振り返って、よく「山あり谷あり」と表現しますが、今年のチームは、色んな意味で、景色のいい山や谷を見せてくれた♪…そう思います。
スポーツの楽しみ方は色々ありますが、「楽しみ方はこうあるべき」という答えはなく、それぞれのチームや個人に、それぞれの楽しみ方があってしかり。そういった点では、子ども達の笑顔が絶えなかったこの1年は、私にとっては充実した時間でありましたが、彼らにとってはどうだったか、楽しかったと感じてもらえたか、あえて聞くのも野暮ですね。
これまで「勝負にこだわる」ということに重きを置いてきた指導人生。「何が何でも勝つ」「勝利至上主義」というところまではないにしても、やはりスポーツたるもの「勝敗」があるもので、勝つことで得るものがあると信じて、そこに向かって子ども達の手を引くという考え方でやってきました。
あれから十数年、新たな気持ちで今の子ども達と関わり、この1年余りを振り返り、勝負へのこだわり方に変化があったと感じています。
勿論、「勝って楽しい」「負けて悔しい」を感じることは大切ですが、では、それは「何のために」ということを考えた時間でした。
勝てば次がある、負ければ終わり…ということは、バスケット人生の中での「ミニバスケット(U-12カテゴリー)」の時期には、まだ必要ない考え方かと。。。
全国大会という目標やナンバーワンになるという目標に対しての「達成したかどうか」の指標としては、たしかに負ければ“終わり”なのかもしれません。
但し、バスケットという競技の道を進み始めた子ども達にとっては、全てが“始まり”なのです。
「負けて悔しい」を“終わり”に結びつけるより、その“悔しさ”を糧に、次の“始まりの活力”にすることが何より大切だと考えます。
ナンバーワンの分母がどれだけのもので、その頂点がどれほどの頂かはわかりませんが、ナンバーワン以外の全てのチームや個人が「敗け」であるのなら、なおのこと、そのことで学び、前へ進むことが大切なのです。
アントニオ猪木さんの「道」
この道を行けばどうなるものか
危ぶむことなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せば
その一歩が道となり
その一足が道となる
迷わず行けよ
行けばわかるさ
今、無限に広がる彼らの可能性に、“踏み出す勇気”を与えられるか。
恐れることなかれ、君たちの先には「道」が続いているのだから…。
色々な思いを背負って臨む試合だからこそ、学ぶことも多い、最高の舞台です!
その嬉しさも悔しさも、決して無駄にはせず…“バスケ道”ならぬ「道」を、彼らには歩んでほしいと願っています。
結果がどうであれ、「次の道」への一歩、一足を踏み出す勇気を…彼らに伝える大チャンス♪
苦楽を共にしてきた仲間との時間も、彼らのこれからの「バスケ道」に活かしてくれることを願って、全力で戦います!
もう私も、昔のように廃人(敗人)になることはないでしょう…。私にも希望の「道」が見えてきましたから…。