滋賀県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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スランプに陥る

2020/01/08 06:00
  

バスケット選手を育てていく中で、指導者として選手と向き合う“難所”の一つに「スランプ」があります。

 

選手を続けていると「スランプに陥る」ことはよくあることで、決して、やる気がないとか、上手くなることをやめている訳ではありません。

 

スランプに陥る要因にも、色々とありますが、私なりの“スランプに対する考え方”があるものの、まずは、一般的に言われている要因は、下記のようなことです。

 

<主な11の要因>

1.  過度なプレッシャー

2.  完璧主義者

3.  体調不良からのメンタルの低調

4.  目標を失った

5.  やり方がルーティーン化した

6.  今までが順調過ぎた

7.  人と比べてしまう

8.  自分の限界を自分で決めてしまっている

9.  マイナス思考になってしまった

10.心と体のバランスが崩れている

11.頑張ることが疲れた

 

ネット上で調べてみると、上記のような11項目で主な要因(原因)と言われているようです。

 

確かに、わかる…。

 

ただ、ミニバスの時期(幼少期)でのスランプを考えると、「過度なプレッシャー」「心と体のバランスが崩れている」、この二つの要因が大きいかと。

(※うちのチームには「完璧主義者」でスランプに陥る子が一人いますが(笑))

 

小学生、特に高学年になると、体の成長が著しい為、これまで“感覚”でプレーしていた子が、体の成長に伴う“バランスの乱れ”から、同じ感覚でプレーしても「上手くいかない」という現象に合い、そのことから気持ちが沈んでしまうことがあります。

 

…これ、仕方のないことなんですよ!

 

大人ともなれば、その現象を分析して、自ら修正する術を身に着けていることがあるので、スランプとまで行かずに、修正/改善することはあるのですが、子どもとなると、単純に落ち込んじゃいますよね。

 

スランプにおける一般的な対処法には…

 

<対処法>

・今の状況を紙に書きだす

・スランプは起きるものだと理解する

・話を聞いてもらう

・一旦、離れてみる

・長い目で考えてみる

 

などがありますが、大事なのは「スランプは起きるものだと理解する」ということ。指導者は勿論、周りの大人が理解することで、スランプに陥るか、それともプラスの要素に転換するか、大きく道が分かれます。

 

「スランプは更なる自分へのステップアップ」ということを、大人が子どもに教えてあげる…そして、一緒に「スランプを楽しむ♪」ことができれば、子どもは底なし沼のスパイラルに入らないものです。

 

私も小学校6年生の時に、オスグッドになり、今でこそ「オスグッド」が認知されていますから、何でもない成長痛ではありますが、当時は「足が痛い」とか「上手く動けない」と言えば…「どうせお前はやる気がないから」とか「弱気」なんてことで、更に追い打ちをかけられるようなことで…あっ、恩師が言ったんじゃ~ないですよ!うちのオカン!(笑)

 

今、私はオスグッドで悩んでいる子を見ると「いいやん!体が大きくなるやん!」って言ってやります。オスグッドに限らず、成長によって体のバランスが崩れて、今まで何でもなくやっていたプレーが出来なくなっている子を見ると…うらやましそうな顔をしてやります♪「いいなぁ~」って。

 

そうすると、周りの子らがうらやんで…その子らがスランプになったりして(笑)

 

いずれにしても、その状況を理解した上で、その子にあった対処法を考え、よりプラスの方向へ転じるようなアドバイスをすることが賢明なのかと…。

 

私も実は、プレイヤーではなく、指導者として「スランプ」に何度も陥りましたが、最後の最後は「一旦、離れてみる」ということで、今に至っています。

 

指導者を離れてみてわかったことは…「やっぱり、バスケットは楽しい♪」ということです!…10年近く期間がかかりましたが(笑)

 

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