つまらない苦悩
近頃のバスケット・スタイルは、オフェンス重視であって、個の能力に頼る傾向にあるのですが、世界を見れば、確かにこの「個」が突出した選手の集まりであっても、更にその中で優れた「個」の選手を軸に、ゲームプランが組まれています。
日本においても、JBAの育成計画で、ミニバス(U-12)の位置づけがより明確にされていますが、そこで個を育成するために、今の時期は必要ないと考えられていることに…
・スクリーンプレーはいらない
・ダブルチームはいらいない
ということがあります。
「1対1」を重視することがあるので、上記の戦術は「不要」であるという考え方については、私も納得です。
ただ、まだ今は、各チームや、それこそ「ミニバス」に落とし込みが始まったところですので、全てに統一されている訳ではありません。
法が施行されるまでの「移行期間」といったところでしょうか。
バスケットの戦術の基本は「マークに“ズレ”を生じさせる」ということですが、いわゆるアウトナンバーをどう作るか、ということを考えるスポーツではありますが、ここもミニバスにおいては、「先に学ぶべきことであって、今ではない」ということです。
それよりも「目の前の敵をいかに自力で破るか」ということを求められています。
ギャップを攻めることで身体能力を補うこともできますし、できれば「身体能力」を活かして「破れ」ということになります。
では、身体能力が劣る子は、どうすれば良いのでしょうか。
「シュートは上手いが、足が遅い」「手先は器用だが、身長が低い」など、ほんの一例ですが、自力で目の前の自分より優れた相手に対して、戦うツールを奪われていますので「さぁ、大変!」です。
どんぐりころころ、どんぐりこ~♪ルールにはまって、さぁ~大変~♪ …ですね(笑)
そうなると…やっぱり「出来る子主体のアイソレーション」は、チームの戦術として加速します。
あ~、私としては「嫌なバスケ」とどう向き合うか…苦悩の時間が始まります。
来年は、どうもそんな「つまらないこと(?)」で頭を悩ませる一年になりそうです。。。