滋賀県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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切り替えの時期

2019/12/16 06:00
  

最近の練習を観ていると…少し気になることがあります。

 

「パスを出す相手を選んでいる」ということ。

 

ここには「いい意味」と「わるい意味」が隠れています。

 

「この選手に渡せば、ミスをするから危なくて出せない」というケースと、「単に嫌いだから渡したくない…」というケース。この嫌いにも色々あって…人として嫌いというケースと、バスケットのプレーが合わなくて嫌いというケース。

 

いずれにしても、決して良い方向ではないケース…ね。

 

見方を変えれば、「バスケットの本質」がわかり始めている証拠なのですが、その本質を理解できていない者からすれば「つまはじき」にあっているような気分になりますから…亀裂を生じます。

 

決して、プレーで劣っている子だけが受ける「扱い」ではなく、プレーが上手くても周りと「本質」がズレていれば、同じ目に合います。

 

この本質は…私の理想とする「バスケット感」が大きく作用しますから、ま~言えば、その引き金を引いてしまったのも私。

 

ただ、ここは通らなくてはいけない道であって、避けることはできません。

 

チームという集合体が、ようやく形成され始める時に起こる「現象」なんです。

 

私は以前から言っているように…コーチングをする前に「指導者」として、子ども達に「チームとはなんぞや」を教えることを優先しています。

 

…まっ、技術指導の力量が劣っていることも事実ですが、決して、技術を教えることが苦手だから、精神論に走っている訳ではありません(笑)

 

バスケットを始めたばかりの子ども達には、まず、バスケットの面白さを教えてあげる…その次の段階に少々時間がかかるということ。

 

これも「バスケット選手」になる為の、土台となるところですので、手は抜けません。

 

今、チームで出始めた「人を選んでパスを出す」、または「パスを出さない」という動きを、どう前向きに修正するか…ここからが私の腕の見せ所なんでしょうね。へへ

 

これまでチームでポイントゲッター的な存在の選手に、最近はパスが出ない…。

 

ボールをもらうと、周りのことはお構いなしに「俺がやる!」と意気込んで、自分でシュートに行くことだけを考えてしまったことが、今、周りの選手の「チームで勝つ」という考え方とのギャップが生まれ始めています。

 

でもこれは…どちらも「悪くない」んです!

 

これは、チームが進化する過程で起こる「切り換えの時期」が来た証なので、私は「やっとここまでは来たな」という気持ちです。

 

実はこんなことが…楽しいんですよ、ミニバスは♪

 

私は「チームは生き物」と思っていますから、日々変化して当然であり、言い方が悪いですが、餌を与えなければ…死んじゃいますし、野犬のように周りに噛みつくこともあります。

 

昔、指導していた選手の中には、素晴らしい素質があり、私のこれまで指導してきた教え子の中でも、トップクラスのプレーをみせてくれていた子が、中学に行き、部活を辞め、警察にお世話になったケースもありました。

 

個の技術を引き上げることは非常に大切ですが、そこには比例して、その子の「高い意識と気質」の開花があってのことなので、そのエネルギーがどこに向くのか…そこの受け皿が無くなったときには、間違った方向へとエネルギーは流れます。

 

これからの時代、極論を言えば、チームを形成するのは「オリンピックを目指す集団」で良いという考え方となれば、ミニバスは、チームの戦略・戦術は二の次で、素晴らしい選手(個)を育てる流れになります。

 

そうすれば、そのレールから外れた子ども達のエネルギーをどこに向けるか…ここが見えない課題となりそうですね。

 

子ども達はシンプルで、「良い」か「悪い」か、「右」か「左」か…のように、二者択一で考える傾向にあるので、曖昧な表現「グレーゾーン」を設けることは、得策ではありません。

 

ですので、今、チームで起こっている「切り換えの時期」は、指導者/コーチとして、明確な指標を示してあげなくては、結果、良い兆候が、逆に悪い方向へと進む可能性を秘めていることを肝に銘じて、子ども達の成長と付き合う覚悟です!

 

何度も言いますが…これが…こんなことが「楽しい」んです♪

 

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