伸びるタイプ
ミニバスを指導していて、よく保護者の方に質問されるのが…「コーチ、うちの子、上手くなりますかね?」って内容。
流石に「いいえ!」って答えはないでしょうから…保護者の方の求める「上手い」と、コーチの思う「上手い」の開きがどこまでか…という謎のQ&Aですね。
まっ、言えば「はい!」が答えになるのですが、小学生がやって「上手くならないこと」はまずないでしょう。
やればやるほど上手くなることは間違いないのですが、その上手いがどれほどのものかによって、子どもによっての差はつきます。
スポーツ技術を習得するには、あらゆる要素の「掛け合わせ」かと思いますが…単に「質」と「量」は、わかり易い指標となります。
やはり、早くから始めている子は、それだけ「先の道」に進んでいるので、後から入ってきたこと、年齢は同じでもプレーの差(開き)は大きく感じます。
また、いい指導者、いいコーチ、いい環境と出会うことで、練習や試合、人間関係の質があがり、その分、先に進むことはあるかもしれません。
ただ、伸びしろというものは、どんな子にもあるものですから、それをどこまで「上達する方向」へ向け、伸びしろを活かすかが大切です。
ミニバスは、まさに「発展途上の集団」ですから、スポーツでよく言う「壁にあたる」という表現は、ミニバスにおいては、適切でないような気がします。
だって、「壁」以上に「伸びしろ(道)」が先にあるのですから…。
何と比較して、どこと比較して…いつと比較して…それを「壁」だと思うのか、仮に子どもがプレーで悩んでいることを「壁」というなら、それは壁ではなく、成長の過程で通る「道しるべ」に差し掛かったと思う方が正しい認識でしょうね。
で、ここからが本題。
伸ばすスピードには、千差万別であるにしても、指導方法によって、その伸び方に「速い」「遅い」が生まれてしまいます。
いわゆる「褒めて伸びるタイプ」と「怒られて伸びるタイプ」の話です。
ん~~、この2種類だけではないような気がしますが…大きく分けてで考えますね。
私個人は間違いなく「褒められて伸びるタイプ」です!(笑)
怒られ慣れてない…自分では、そう理解しています。次男ですので(笑)
私は単純な「脳」の構造のようですから…褒められてら「調子に乗る」という性格ですので、怒られると…スネます(笑)
今、子ども達と接して、また、今、子ども達が育っている環境を理解して…私なりの結論としては…「褒めてあげてください!」…ということです。
まっ、過去に散々、子ども達を叱ってきた私がいうのも何なんですが…それは、当時の子ども達の環境や気質、信頼関係の中で、もがき、たどり着いた「私なりの答え」だったので、決してその歴史を否定することはないのですが、ただ、「今」では間違いなく「不正解」でしょう。
常識が非常識になったり、正解が不正解になったりと、時代の変化と共に、「当たり前」がそうでなくなってきていますから、私たちもカメレオンのように、周囲の変化に合わせて「変化」するすべを身につけないといけません。
ちゃんと擬態しないと…天敵に捕食されちゃいますよ!(笑)
先日もお話ししました通り、今、子ども達の教育は「自己肯定感」を高めるようにレールが引かれていますから、「私はできる!」と思わせる方が、子ども達は「慣れて」います。
お前はダメだ!と叱責して…「何くそーーーーッ!」って倍返ししてくるようなことを期待するのは、「昭和のど根性」。
これからの子ども達は人に言われることで「何くそ」と思うよりは、自分自身と向き合って「何くそ」と思う“思考回路”になりますから、燃え上がる炎を期待して、必死に薪をくめても…炎は逆に鎮火しちゃいます。
くめた薪に“程よく隙間”を与えて、風通しを良くした方が、炎かメラメラと燃え上がる気がします!
いい意味で「火に油を注ぐ」…そんなサポートが出来れば、今の子ども達は成長の芽をどんどん出してくれると思いますよ♪
〇〇のおか~ちゃん!火に「水」を注ぐことがないように気を付けて…ねっ!(笑)