温故 < 知新
先日、スポーツ少年団の指導者研修会があり、参加させて頂きました。
講師としてお越しいただいたスポーツ少年団認定育成員の西谷徹男先生の講義は、実に「ためになる」…そして、私のとっては…心が痛いものでした。
心が痛むのは、これまでの私の指導を振り返った際に、「猛省すべきこと」ばかりだったからです。
更に、今、十数年ぶりに指導に関わってはいますが、その以前と今では、子ども達の「質」と言いますか、「育っている環境」が随分と違うということ…ここを肝に銘じないといけません。
時代と共に、周りが変化している…。更に言えば、これまで以上に「変化の流れが速い」ということを、我々指導者は意識し、そして「対応」しないといけません。
逆に言えば、それができなければ、指導者ではなくなる所か、逆に指導される生徒へと立ち位置が変わります。。
私はまさにその領域へ足を踏み込んでいる実感。。。
温故知新で言えば…「温故<知新」の表現が現代的かな?
今、学校教育では「読み解く力」を養うために、教育のカリキュラムが組まれています。
「2030年を生きる子ども」…ここが焦点となります。
そこで大事にしたいのが…
・「自主性」
・「創造力」
・「自己肯定感」
ということ。
特にこの「自己肯定感」は、我々の時代では逆説がとなえられていましたから、そんな年代を生きた私たちには、少々抵抗がありますね(笑)
でも、逆を言えば、私たちの押し付ける「自己否定」の考え方は、今の子ども達にとっては、かなりの「抵抗」があるのかもしれません。
バスケットにおけるミニバス(U-12)の時期も同じく、何年後の子ども達を想像して指導しているかによって、伝えることが変わってきます。
まずそこが重要なのですが…そこから更に「どう伝えるか?」がポイントとなってきます。
伝えるためには、お互いの「心」が繋がる…見えない糸があるのか、ないのかで大きく変わってます。
伝えた(つもり)は、一方通行ですから、気を付けないと歪みが生じます。
例えるなら、この見えない赤い糸が、お互いの意思(データ)を伝える糸(配線)だとしたら、どれだけのデータ量(糸の太さ)を、どれだけの時間(糸の長さ)で伝えることができるかということです。
この糸を強くするには…「より太く」「より短く」する必要があり、その為の要素は…
・信頼
・尊敬
・慕う(したう)
ということが、子ども達から見て、私たち指導者にあるか…そして、逆に私たちは子ども達にその思いがあるか…ということです。
既に子ども達の目線で、指導者や周りの大人も「選択」されているということ。「子どもの顔色を見ていては…」といった時代は過ぎてしまい、私たちも“目的を達成するため”には、子ども達の顔色も判断材料の一つとして、しっかりと見ていく必要があります。
今の「子ども達の現状」は、大人の我々が育ててきたもの(結果)ですから、最後まで「今の子どもは…」と責任を転化せず、自分たちのことと考え、学び、変化に対応する「すべ」を養っていきましょう!
私も今、子ども達と一緒にいて、元気をもらっています!すでに、与えてもらっていますから、今度は恩返しが必要と思っています♪ 「一緒に遊んでくれて、ありがとう!」と言える大人に!