滋賀県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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楽しい試合の演出家

2019/12/12 06:00
  

ミニバスの指導をおこなう中で、大変難しく、ただ、大変面白いのが、子どもによって指導したことへの“反応”が違うということ。

 

教える側としては、全員に伝えることと、個人に伝えることがある中で、その反応がまちまちだということが、とても面白い!

 

指導者の中には、逆に、この反応に耐えられず、“怒り”に変わる方もおられるかもしれませんが、「右向け右」といっても左に向いている子がいるから、なおのこと面白い!

 

笑い話で済ませますが…時に右手と左手がわからない子もいます(笑)

 

練習で新しいことを始めると、思考回路がフル回転するのか、その時に「耳から煙」が見えそうな子がいたり、頭に全エネルギーを集中してしまって、体がフリーズする子…大宝ミニには、頭を全力でぐちゃぐちゃにかく子が…二人くらいいるかな?(笑)

 

でも、嬉しいのは、それでも一生懸命にやろうとしていること。

 

出来た時に一言、声をかけてあげるだけで、「これ以上ない笑顔」を見せてくれる。

 

まっ、中にはそれが癖になって、いっつも私の顔をチラチラみる子もいますが…「今のどう?」って(笑)

(※お母さん!おたくの息子さんですよ~♪ お分かりでしょ!)

 

みんな「子ども」なんです!

 

わかっていても、どうしても「自分」と比較する…大人の悪い癖。

 

自分と同じでない、でも自分も通ってきた道。だから「仕方ない」と思えるか否か…ここが所謂「待てるか」ということです。

 

「失敗は成功の基」と言いますが、失敗の恐ろしさを大人は知っているがゆえに、子ども達に失敗しないように先に“布石”を打つ。

 

時に正しいことかもしれませんが…たまには「落とし穴」に落ちるお子さんを知らん顔してみる“勇気”も必要かもね?

 

最近は、少しずつではありますが、選手の自覚が芽生えてきたのか、「個のプライド」が出始めています。

 

これは私が望んで、育てている意識ですが…ちょうど今、自分に対して「納得できない」という意識を持ち始めている子が数名います。

 

そういった子のわかりやすいシグナルが…声をかけても「こちらを見ない」という動作。

 

※ただ、気をつけて!…本気で嫌われている時がありますから(笑)

 

プレーで自分が思うようにできなかった時、心から「悔しい!」と思う表現の一つ。

 

「自分はこんなもんじゃない」と思い始めている証拠なので、ここはまさにチャンス到来!

 

この壁を必死で乗り越えようとしている最中なので、私たちは、指導者からコーチへと変化して、技術指導をしっかりおこなってあげましょう!…そのためのコーチライセンス!

 

その後、「できたっ!」って顔、最高ですから♪

 

子どもの笑顔は、周りの我々にも元気をくれます。いつも「しかめっ面」している子の笑顔、超レアですが、これを見るのが好きで、私はミニバスを続けているのかもしれません。

 

試合は「真剣勝負」と言いますが、よ~く考えてみると…ミニバスの試合は“練習”なんですよね?

 

負けて命を取られることはないし、負けたから「大好きなバスケ」を取り上げられることもまずないですから…試合というよりは「試合の練習」ということ。

 

世界で見れば、そんな甘いことを言ってられない国もあります。国代表で試合に出て、ミスしたことで試合に負けたり、サッカーなんかでオウンゴールして、国に帰って殺害される…なんて、あり得ないことが起こる国もあります。

 

でも、日本はまだ、そこまでの熱狂ぶりは「スポーツ」においてはないと信じておりますので、ほんとの意味での「真剣勝負」は、どのステージかはわかりません…ただ「ミニバス」ではないでしょう!

 

真剣勝負の練習だと思いながら、日々鍛錬し、心技体を鍛え上げること、その走りがミニバスであるのでしたら、子ども達がもっと笑顔を出して、失敗しても笑って乗り越えさせてあげる「ふところ」を…私は身に着けたい。

 

チームの勝利は大切ですが、「チームの勝利 < 選手の可能性」にかけてみたいと思います♪

 

私も同じく、どんな試合も「ベンチワークの練習」として…最高に“楽しい試合”の演出家になろうと思います!(^^)/ 

 

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