滋賀県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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次のステージへの出航

2019/12/13 06:00
  

ご報告が時間差となり、遅れてしまいましたが、先週末にて、約1ヶ月続いた「滋賀U-12での後期リーグ(Division1)」の全日程が終了し、我が大宝ミニは、県7位となり、目標としていた「ベスト8」を達成することができました!

 

ベスト8に残ったことで、年明け1月に行われる「全国・近畿予選」へ出場する権利を頂き、6年生達と、まだ少しだけ、一緒に楽しめる時間が出来ました♪

 

山あり谷ありのリーグ戦でしたが、ほぼ接戦。何と11試合中、6試合が2点差以内のゲーム。競ることを「楽しめるか」、彼らにとって、とてもいい経験ができたと思います。

 

ちなみに、その6試合は…3勝2敗1分…です(笑)

 

前期の上位チームや、入れ替え戦で上がってきた勢いのあるチームと競れたことは、単純に「怖い」という感情を、上手く転換することが出来た成果と考えます。

 

まずは指揮する私が「恐れ」を持つことが、選手達へどう影響するか…言葉やしぐさで伝わることがあると思い、特に意識をし、子ども達と向き合いました。

 

正直、私も試合前に不安要素をあれこれ考えると…怖くてたまりません!

※子ども達よ、知っているか!コーチも一応、人間なのよ!(笑)

 

ただ、「前を向く」ということは、そういう気持ちではできない、子ども達の持てる力を出し切れるか…それだけを考えて指揮しています。

 

だって、練習でやっていないことは基本「できない」と思った方が感情的にならないし、練習でやったことが試合でできない理由が…「練習不足」なのか、単に「力を発揮出来ていないか」、恐らくそのどちらかだと思うのです…。

 

どんなに良い製品でも「電池」が切れれば、使い物にならない…。

 

どんなに良い道具も「使い方」を間違えれば、役に立たない…。

 

どんなに良い車でも「運転」を間違えれば、事故が起きる…。

 

子ども達をこれまでの練習で「良い選手」へと仕上げてきても、最後に「恐怖」や「緊張」「過度なプレッシャー」で使い物にならない形にしてはいけません。

 

「〇〇したら負けるぞ!」とか、「逃げたら、〇〇」とか…そんな言葉の表現は、恐らく、指導者の「恐怖心」が口に出ているのだと考えますし、私は意識して、子ども達に話すようにしています。

 

試合中は、どんなミスが起こっても、選手と目があった際には、笑顔で「OKサイン」を出し、更に、「私はわかっているよ」とうなずいてあげる…大丈夫、大丈夫だと。

 

修正は…「試合の中」で。反省は…「試合の後」で。

 

落ち込んでいるのは「反省」であって「修正」ではない!だから、落ち込む時間があったら、その状況をどう打開するか…それを考えるべきであって、試合が終わってから嫌ほど「反省」すればいい。

 

※心配なさらず…子どもって凄いですよ!試合が終わってしばらくしたら、ケロッとしてます!これが子どもの能力!素晴らしい!!!

 

自分が彼らの立場だったらと…目の前の敵が「モンスター」に見えだしたとき、手足は硬直し、判断できない状況になる…そういうものだと思っています。

 

なので、鼓舞するために発した言葉が、逆に、「子ども達の力を更に奪うようなこと」は絶対にしてはならない、「大丈夫!」といってやれる自分であることが、まず「勝負の大前提」なのです。

 

仲間を信じてプレーすることは、とても大切なことですが、「仲間に頼る」「仲間に任せる」というのは少し捉え方に気を付けないといけません。

 

ここを掛け違えると、チームの足は一瞬にして止まってしまいます。足だけじゃなく、思考回路も。

 

日本語は難しいですが…「人に任せる」と「人任せ」は、ちょっとニュアンスが違いますよね。

 

自分は何もしないことが、「=人に任せている」というのは、やり様によっては“諸刃の剣”となりますから、要注意です。

 

試合中、子ども達が「回遊魚」のように、コートという海を元気に泳ぎ回れるか…流れが無くなった時点で、回遊魚は死んでしまいます。

 

私はその感覚を持って、コートの選手たちを見つめています。

 

「動け!」と心で念じても、一度止まった足を再起動させるには、時間がかかります。

 

バスケットは「時間」のあるスポーツなので、最後の敵が「時間」となることも多く…。

 

そうなる前に「アイドリング」をしっかりとすること、予期せぬ事態は避ける為に「想定内」であること。場合によっては「手を引いてあげる」こと。でも理想は「背中を押してあげる」こと。

 

コートの外からどうやって「一緒に戦うか」を考えた後期リーグでしたね。

 

自分の意思と、子ども達の意思がどう「リンク」し、「シンクロ」するか…。

 

恐らく「完成」はない、「答え」がないことへの挑戦だからこそ、“面白い”という表現で仮に言い換えますが、言葉で表せないものが「そこ」にはあるのです。

 

さぁ、次のステージへ!出航の準備を進めますかっ! まだ見ぬ世界へ行こうぜ!この仲間達と♪♪♪

 

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