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黄金の右手

2021/06/26 06:00
  

「昔は…」、このフレーズ、あまり好きではないのですが、歳をとるにつれ、年々口に出す頻度が上がっていきますよね?

 

これは歩みを止めてしまった思考回路の表れなのか、それとも未来を変えようとしている思いからの比喩的表現での引用のためなのか。

 

この「昔は…」ばかり使っていると、そのまた昔を言い出して…「むか~し、昔、あるところに…」ってなりますかね?笑笑

 

そんな「昔」を思い返してみると、私が小学生時代のミニバスは、ご存知「ゴムボール」の時代…。

あっ、知らんか?ゴムボール!

フリースローは「スリー・フォー・ツー」!!!笑笑

 

今考えるとバスケの競技性がまるっきり変わるくらいの変革ですよ!

 

そんな時代、ミニバスは「黄金の右手」があれば、何とかなった時代なんです。

 

右手だけでドリブル!!!

 

思ったところに弾んでくれないゴムボールちゃんと仲良くなるために、利き手だけを鍛えに鍛えて。

 

レッグスルー?…そんなのいらない。

 

ビハインドザバック?…そんなのイキってるだけ!笑笑

 

ま~、利き手は誰よりも鍛えようと躍起になってね~。ジャッキーチェンの影響で、指立て伏せなんかやって、指を強くしたり、クルミを握って握力を鍛えようとしたり…今思うと、あれでバスケが上手くなった根拠はどこにもなく…ただ、酔拳の使い手になりたかっただけなのか…笑笑

 

ただ、今は時代が変わり、利き手だけでプレーするのは、非常に残念な結果へ導かれていきます。

 

体のほぼ半分だけでプレーしていますから、いわゆる「完成度50%で無敵を目指す!」ってことです。

 

あのジャッキーでさえ、両手両足を使わないと勝てない敵がワンサカいましたから…って、もうジャッキーネタはええか?笑笑

 

ゴムボールが、皮革に変わり、ドリブル技術が各段に進歩した今、利き手だけで伸ばした技術には限界があります。

 

なら、未熟でも「右手30%+左手20%」=計50%」の方が“伸びしろ”が残っていますから。

 

ミスすることを責めているんじゃないんです。眠っている才能を活かさないから「もったいない!」って言ってるだけのこと。

 

ミニバス(U12)は、ミスにどれだけ投資したか…それがいつか返ってくる財産になるんです。

 

今の時代、黄金の右手では、マラドーナの「神の手」には成り得ないことを知らなくてはいけません。


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