バスケを勉強する
子ども達と向き合っていると、それぞれの子に豊かな個性があり、魅力がある。
単純に、バスケが上手いか、そうでないかで線引きをするのは、実に勿体ない。
周りを和ませるようなユーモアさを兼ね備えた子には、どこか大人も癒される。
とは言っても「バスケの指導者」、お笑い芸人を育てるための集まりではないので、やはりバスケの“いろは”を指導することを忘れてはならない。
感性豊かな子に、バスケの専門知識を教えると、途端に顔から笑顔が消える…。そう、感じることは得意だが、考えることは苦手な子がいるのです。
考えること…覚えること…は、受験勉強だけじゃなく、バスケでも必要なんです。
勉強は「頭を使う」…スポーツは「体を使う」…そんな昭和な発想はもう捨てた方がいい時代なんです。
現代スポーツには、科学的な要素や、勝利に導く哲学、そして数学的要素がふんだんに盛り込まれています。
※最近のメジャーリーグ、プロ野球は凄いです。打った打球の初速や飛距離、ピッチャーのボールの回転数から球種のパーセンテージ、外野に飛んだ打球の捕球率なんかまで数値化してますからね。「このボールを取れる確率は〇〇%」なんてね。
…大丈夫ですか?お母さん!…「うちの息子は馬鹿なんで、スポーツしか能がなく…」って笑っていたら、スポーツの世界でも先に進めなくなっちゃいますよ。笑笑
「勉強は何のためにするのか」…最近、チームの子ども達によく質問します。
「テストでいい点を獲るため」と答える子に、どう向き合いましょうか?笑笑
それこそ、いい点を獲ること“は目標”であって、“目的”ではないということ。ミニバスで言えば、全国や近畿大会に出場することが、「目標」なのか「目的」なのか…。
試合に勝利することも同じで…「何のために」が大切なんです。
今、バスケが楽しいと感じている子ども達。
「勉強嫌い」という抗体を持った状態で、「バスケは覚える(勉強する)ことが沢山ある」と言えば、それだけで拒絶反応を示してしまう子もいます。
「えー!俺無理。」
それで終わらせてはいけませんから、いかに好きなことの為に、興味を持って知識をつけていけるか…。そこが大切なんです。
知らないこと、興味があることを探求するために、勉強は必要であって、「ものの見方」「考え方」に広がりを作り、大好きなバスケやそれこそ人生を「楽しむ」ために…勉強することは無限にあり、その先の世界が広がるのです。
さてさて、彼らのバスケに対する興味は・・・どの程度なのかを、これからじっくり探りましょうかね。笑笑