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慣れ

2021/05/26 06:00
  

「慣れる」ということは、スポーツにおいて、非常に重要なことであって、ただ「慣れ」という言葉だけ聞くと、悪いイメージを持ってしまいます。

 

「慣れが良くない…」なんて使われ方もして。。。

 

普段の生活をしていて、ご飯を食べる際に、口に入れたご飯を、どう噛んで、どう飲み込むか…今では、わざわざ考えながら食べることはないですよね。

 

そういや~、昔、教え子に背丈はそこそこあったんですが、ガリガリで、体力が全然ない子がいまして、チーム遠征をした際に、みんなで一緒に食事をしたら、食事の時間が終わっても、まだ料理の半分も食べていない子がいました。

 

そうなると、人間観察が大好きな私は興味津々…。その子の食べ方を観ていたのですが、どうもご飯を口に運ぶ回数が少ない…というか、超遅い。

 

口に入れたご飯を、ずっと噛んでいると思ったら、爬虫類のごとく、顔を上に向けて、力いっぱいグッと飲み込んでいるんです。

 

そう、ご飯を噛んで、飲み込むタイミングがわからない子だったんです。

 

聞けば、親に「ご飯はよ~く噛んで食べなさい」とだけ、躾されていたので、それを真面目にずっと6年生まで実行してたんです。

 

そのことで、噛むことにばかり意識が行き過ぎて、飲み込み方がわからず、ご飯が口の中で液状になるまで噛みつつけ、最後は飲み込むというよりも、喉に流し込んでいた…そんな話。

 

飲み込もうと思うと、口の中に少しだけ空気を含んで、その空気ごと飲み込む…的なアドバイスをしたところ、「コーチ!飲み込めた!」ってほんと嬉しそうに!…マジかっ!って思いません?笑笑

 

笑い話ですが…本当の話。

 

その後、その子が「早食い」に目覚めてしまったことは…私の汚点です。笑笑

 

食べるだけじゃなく、息をするということも、四六時中、意識して息を吸っていることはまずないかと。

 

あえて、意識して息をしていると逆に苦しいですよね。

 

スクーバダイビングをしたら、この感覚がよくわかると思いますよ。初めて潜るときには、息をすることに意識し過ぎて、逆に苦しい…。吸わなきゃ、吸わなきゃって考え過ぎてね。今のレギュレーターは、自然呼吸に近いくらい、空気を送り出す機能がついてますからね。そんなに心配しなくても空気は吸えるんです。はいはい、ライセンス保有者ですから。笑笑

 

話は戻って…

 

バスケも同じで、試合に慣れる、経験する…とは、意識しなくてもできるようになることが大切なんです。

 

今、バスケを始めたばかりの子ども達は、試合に出て、コートに立った時に、単純に「緊張」という文字で片づけてしまっていますが、要は「慣れ」がないから、変に意識することで“苦しい”状態でいるから、必要以上に疲れちゃって…バテちゃって…最後は凹みます。笑笑

 

体力がないとは、単純に心肺機能が劣っているだけじゃなく、「不慣れ」から来る「緊張」にて、一気に無駄な電力消費をして…大切な電池を使い果たしてしまっていることがあります。

 

陸上で体力に自信がある選手に、いきなりバスケをさせると…バテます。そういうことです。

 

U12のカテゴリーの子に、どれだけ体力をつけるためのトレーニングをさせるか…非常に難しい問題ですが、できれば神経系を養うことに重点を置く方がいい。体力がないなら…多くの経験を積ませて、不慣れから慣れ、緊張から緩和へと「意識」の面で体力をサポートしてやる方が得策なんだと…私は考えます。

 

昔はよく見たな~、練習中、ずっと「四角パス」…ずっと「スリーメン」…これって今やったら体罰?笑笑

 

体罰も慣れると…緊張しなくなる…それはダメダメ!!!

 

↓これ…私。笑笑

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