反発
人間の目は面白い。
車を運転していて、車線を見ながら走ると、車は車線側に寄っていく。
小さい頃に、川にいる魚を見ながら自転車に乗っていると…そのまま自転車ごと川に落ちる。笑笑
ま~、川に落ちた私の失敗談は、参考にならないにしても、バスケットを始めた頃の初心者での“あるある”は「ボールの周りにどんどん集まっていく現象」。
それこそ、ゴール下は、昆虫の群れのごとく…子ども達は“密”になって身動きが取れない状態。
これは、ボールに対して集中して見ているので、自然と体がそっちに向かっていく“だけ”のこと。
ミニバスを教えたばかりの子ども達は、磁石のS極/N極のように互いに引かれ合います。ラブラブカップルがあちこちで誕生します♪
そこからどうやって、近づかないようにするかを教えることから、試合は始まります。
では、なぜ、ボールに密になるといけないのか?
そこには色々と理由はありますが、メリットはほぼないに等しく、デメリットは山盛りあります!
メリット…そうですね~。。。集まった仲間が「頑張れ!」って応援してくれたり、優しく見守っていてくれたりして…勇気がもらえる!笑笑
まっ、冗談はさておき…
1対1の技術向上を推奨するJBA。私もその路線には、賛成する気持ちもありつつ、チームスポーツにおいては、その実践の仕方には頭を悩ませます。
何度も書かせていただいている「アイソレーション」が得策になっちゃうから…。
それも一つの方法ですが、やはり1対1をするには、それなりの「スペース」がいるということ。
アイソレーションはその究極。オフェンス技術に長けている子を、更に活かすために、周りの仲間がボールサイドからオフサイドへ移動し、コート上に1対1の格闘場を作ってくれる戦術。
ソロ会場みたいになります♪
まあ、ゾーン禁止でのマンツーマンペナルティ―が規則に存在する以上は…ミニバスの世界での“あるある戦術”になるでしょうね。
話は戻って、ボールに集まることで起こるデメリットで理解させておかないといけないのが、「自分がボールに寄ることで、自分についたディフェンダーも寄る」ということ。
子ども達の多くは、自分のマークマンの位置まで理解して、フロアバランスを考えていることはほとんどないでしょうから、「そこに行け!」「そこに居とけ!」とコーチや仲間に指示されて、意味もわからず立っている…そんな状況と思われるシーンを何度も見てきました。
多少はバスケを知っている私は…「可哀そうに」と思ってしまうのですが、案外、後からその子に「どうだった?」って聞くと…「面白かった♪」って。。。これが子どもの凄さです!笑笑
「知らぬが仏」…これがまかり通るから“怖い”ミニバスです。
さてさて、バスケを始めたばかりの子達をコート上で、いかに磁石の同じ極のごとく“反発”させるか…ある意味、常に別の意味で“反発”してますがね。笑笑