緊張
普段、子ども達を観察していると色んなことに気づかされます。
指導者としての「目」を養うためには、凝り固まった知見に囚われず、まずは自分の目で見て、考える方が…案外、楽しいこともあります。
練習では活き活きとプレーしている子が、いざ試合となると別人のようになることってありますよね。
覚醒した別人ならいいのですが…廃人のように“たどたどしい動き”になることがあります。
試合経験が少ない…そうですね、その通り!それもあります。
要は慣れない状況の中で「緊張」しているということなんです。
この緊張にも色んな種類があります。種類もそうですが…要因も…。
コートサイドから「緊張するな!」って声をかけて、緊張が解けることって、ま~無いですからね。
泣きそうになっている子の側に行って、優しく「泣かんときや」って囁く人いますよね。私、それを見ていて…「あんたが泣かしたんやで」って思っちゃいます。笑笑
人として、色んなことを考えられるようになると、おのずと「緊張」が生まれます。
ネットで見つけた「緊張する7つの原因」
原因1.完璧にやらなきゃというプレッシャーを感じてしまう
原因2.非日常的な空間にいる
原因3.過去の失敗経験がトラウマになっている
原因4.単純に準備不足
原因5.失敗したらどうしようというネガティブ思考が定着している
原因6.相手のことを過大評価してしまう
原因7.他人からどう見られているかが気になってしまう
どうです?自分の指導するチームの子どもや、我が子に置き換えてみて…。
緊張すると筋肉が収縮して、力が出せなくなります。中には全身の筋肉に、ガチガチに力が入って、呼吸をするための横隔膜にまで影響して、浅い呼吸を繰り返す…結果、酸欠でダウン。
筋肉は柔らかいからこそ、力を入れて収縮した際にパフォーマンスを発揮するもの。
バスケのコート上に、全身ガチガチの状態の“ボディービルダー”がいっぱいいるチーム…競技の種類が間違っていますよね。笑笑
緊張することで、スピードが出ない。
緊張することで、息ができない。
緊張することで、ボールをコントロールできない。
そう、実は、あなたのお子さんは、バスケが下手ではなく…緊張を解くのが下手だったのかもしれませんよ!
体力不足によってパフォーマンスを失うように…緊張によって失うパフォーマンスがあります。
「練習ではできるのに…」、外から観ていてそう思うことがあるなら、それは緊張によってパフォーマンスが失われている証拠。
「頑張れ!」ってな応援は、かえって緊張を招くもの…。先程の「泣かんときや」と同じなんです。
そんな時こそ、「いいやん!」「凄いやん!」「最高やん!」って…嘘くさい顔してでも言ってあげることが、効率的な応援なんです。
そこのお母さん、「あんた!ちゃんとしーーーー!!!」って子どもに叫んでますが…あんたがちゃんとせんとね。笑笑
慣れない環境をいかに早く“慣れた環境”にするかは…緊張とは何ぞやを知った上で、魔法の言葉で、我が子の体を動かしてあげましょう♪
親として、我が子のバスケの技術を理解する前に…いかに緊張を解くかを探求した方が、成長するスピードが速くなるかも…しれませんね♪
調子に乗った我が子にかかった魔法を解くのは…是非、ご自宅に帰ってから…。笑笑