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ないがしろ

2020/09/17 06:00
  

先日、滋賀の強豪チームとの対戦の機会を得て、今、チームに足りないものが見えています。

 

まずは…失点が多い原因は何か…。

 

子ども達にとって一番の楽しいことは「点を取る」こと。

 

この時期の子ども達には、楽しいことだけやらせることがいいという風潮もあるが…結果、試合では敗れる辛さを味わいます。

 

…試合に負けた辛さ、悔しさまで味合せる必要がない…という考えは、私には毛頭ございません。笑笑

 

あくまで競技バスケを指導する者として、負けることに対しては、対策を打つことを考えなくてはいけない…そこに「チャレンジ」「成長」といった要素が多く含まれる…そう思っています。

 

スポーツ塾でも、会員を増やすには「バスケが楽しい」って思ってもらわなくては先がない…。なので、シュートやドリブルといった個人技の“技”を競うようなメニューが増えて当然。

 

YouTube動画を見ていても「凄い!」と思えるドリブル技術が沢山アップされていますが、凄いと思えるディフェンスフットワークの動画はなかなかお目にかからない…。

 

チームディフェンスなんてものは、優先順位で言えば低い位置づけにあるこのご時世。膝を曲げて、粘り強く守る姿勢の“楽しさ”を教えることは至難の業となっています。

 

「得意なことを伸ばす」という考え方は決して間違っていないのですが、それを逆の解釈をして「苦手なことから逃げる」「嫌なことはしない」となってしまえば、本当に“強い選手”は育つのか…。

 

ディフェンスには、ディフェンスの面白さ、楽しさがあることを伝えるのは…スポ少やクラブチームの役目になりつつあるようで。

 

今、オフェンスの考え方に「相手とのズレを作る」というものがある。

 

バスケは相手のリング(ゴール)にボールを入れる…自チームのゴールに入れさせないように邪魔をする…至って単純なルールです。

 

リングに向かってくることが必然なので、その「インライン」をいかに抑えるか。オフェンス側は、そのインラインを突破するためにディフェンダーとのズレを生じさせる技術で対抗する。

 

以前のミニバスであれば、力で押し込むといったプレースタイルが多かったが、今は「競ることを“あえて”避ける」といった風潮が主流である。

 

いかに1対1で相手を抜き去り、インラインを攻めるか…そのために「ズレ」を生じさせるための「ドリブル技術」や「ミート」「ステップ」などが存在する。

 

逆に言えば…ディフェンダーは、そのインラインをいかに抑えるかのステップワークやフィジカルが求められる。

 

この構図は、競技バスケでは不変だと思うのだが…どうもディフェンス側の「インライン」の意識が薄れているようで…これもオフェンス重視の時代の弊害かと思う。

 

結果、フットワーク、いわゆる「足」で守るスタイルが、小手先を使って守ろうとする風潮で、コンタクトを避け、手で止めようとするプレーがやたらと目につくのは私だけでしょうか。

 

ゾーン禁止を否定する訳ではないですが、その制約がマンツーマンにも現れている…。1対1では守れないという固定観念から、ヘルプポジションの位置に意識が行き過ぎて、ボールマンディフェンスの技術の進歩が“ないがしろ”にされている気がするのである。

 

JBAが目指した“意図”はそうでないはずである。

 

「1対1の強い選手=オフェンス力がある選手」と偏った取られ方をしているが、「ディフェンス力がある選手」もいわば「1対1の強い選手」なのである。

 

歳を取れば足腰が弱くなる…今、子ども達が練習しているステップですら踏めない時が来る。

 

まんざら、子ども達がやっているディフェンスフットワークは、誰にでもできるものではなく、練習の“たまもの”なのである。

 

小学生のオフェンス技術が向上している時代、それに伴ったディフェンス技術も向上しなくては…進みたくはない「お遊戯」の世界へ、足を踏み入れることになる気がする。。。

 

「まっ、それもいいか」って思った時点で、私もお役御免となるのでしょうね。笑笑

 

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