ランナー
2020/09/10 06:00
ご無沙汰しており、申し訳ございません。
少々、心にゆとりのない日々を過ごしておりまして…お恥ずかしい限りです。
我がチームもコロナの感染予防に努めながらではありますが、近隣のチームとの交流も行うことができ、子ども達にも「楽しみのひとつ」が増えたのではと。
今年度の集大成の大会が開催されるか否か…正直、厳しい状況が続くと思われる中、夢を捨てずに気持ちを維持することに必死といいましょうか…。
トップの背中を見ながら走るランナー。
先頭に走るランナーの背を、いつか追いつき、追い越そうと前を向いて走る…。
後ろからも後続集団が追従する中で、どこに意識を向けると疲れた足は動いてくれるのか。
追われる自分の背中に気を取られ、自分がこの先、何位でゴールするかを考える。
いや、目の前に走る、手の届きそうな背中に追いつくために、その意識を集中する。
さてさて、自分ならどちらの意識を持てるか。
沿道からの応援の声、「頑張れ!」。
それは後続集団に追いつかれるかもしれない状態に「(後ろから来てるぞ!抜かれるな!)頑張れ!」なのか、それともトップの背中がもう少しだと「(追いつけるぞ!あきらめるな!)頑張れ!」なのか…。
「勝つと負けない」、「勝てると負けるな」…似て非なる言葉。
向いているベクトルの違いに気が付くだろうか。
疲れた足は、最後は「気」が動かす…。
その「気」があるか、ないかで…その先のストーリーは見えてくる。
気が切れた瞬間に…足が一気に動かなくなる…。
そんな経験を幾度も繰り返し、己を強く持とうと努力する。
勝負事とはそんな駆け引きを優位にした者が勝者と成り得る。
最後の最後に“その一歩”を踏み出す力は…己の“意識”の中にある。