何とでもなる
朝から蝉の声が鳴り響き、「夏」って感じになってきました。
夕方の体育館も熱気に満ち溢れ、窓や扉を全開にしても…やっぱり「暑い」とつい声がでちゃいます。
子ども達への熱中症対策もこれまで以上に気をつけないといけない季節です。
最近の練習の様子を見ていますと…どうも「こんなもの」と自分自身に“線”を引いている子が見受けらます。
これは私にとっては納得のいかない状況です。
チーム内での立ち位置を、自分で決め始めているのでしょうが、これはちょっと“時期尚早”です。
また椅子取りゲームの椅子を確定した訳ではないにもかかわらず、自ら「こんなものです」と落ち着かれたのでは…たまったものではありません。
試合に出れて「当然」なんてルールは、私の中にはないですから。
常に下の学年の子ども達は、チャンスをうかがっています。
高学年だから「試合に出られる」というのは、私の“チームづくり”にはないルールです。
早速、彼らに発破をかけましたが…さて、これからどうしてくるか。
小学生の彼らには「下手になる」ということは皆無です。
周りの子と比較して、周りが先に進んでいる状況を見て「下手になった」と勘違いしているだけで、実際は間違いなく上手くなっています。
ただ、その上手くなった幅が小さく、成長が遅くなっているだけ…。
なので、「満足」した瞬間から成長は、速度を落とします。
新しく入団してきた子が、数ヶ月で恐ろしいほど成長する姿を見たことがあると思いますが…要は、必死で「追いつけ、追い越せ」を意識しているから。
同じ練習を繰り返しても「意識」の違いで、成長の幅が大きく変わるのです。
そんなことを彼らがわからないのは当然のことで…それをどう伝え、意識させるか。
ここが肝となります。
可能性を大いに秘めた“ゴールデンエイジ”の彼らには、その「一日一日」「一回一回」の練習をしっかりと“階段を登る努力”を求めないといけないのです。
無駄なことなど存在しない…とは言え、時間の価値をより高くするための努力…彼らにはこの先の人生においても、絶対に必要となることだと考え、厳しい言葉もかけます。
成長が止まっていると感じたとき、本当の恐怖が待っています。
心配せずとも…下手にはならない!
君たちは間違いなく成長する時間を過ごしているのだから、より成長するための「意識」を持つことができるか…結果、その意識を持っているか否かが、この先の「差」を生み出してしまうということ。
私も痛いくらい味わってきたからこそ…今、彼らに伝えたい。
今なら「何とでもなる!」と。