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手を下げる

2020/07/30 06:00
  

今日は“私流”の指導雑学をお話します。

 

数多くの指導書や参考動画…今はネットで検索すれば、簡単に情報を集めることができます。

 

指導者によって、それぞれの“考え方”があり、同じようなことを言っていても、微妙なニュアンスやポイントの違いで、実際には意味が変わってくることもあるんですよね。

 

先日おこなった市の講習会にて、他チームの子ども達に指導する難しさをお話したことがありますが、自分にとっては「当たり前」と思っていることが、他チームや指導者からすれば「当たり前でない」ことがありますから…怖いです。

 

最近の主流は「ドリブル技術」。

 

多くの動画で巧みな技術を披露されている選手やコーチがおられます。この5年、10年でも随分と技術は進化していますよね!

 

当然、私はそんなテクニックを子ども達に実践で披露することができるスキルを持ち合わせていませんから…ここはできなくて「当たり前」。笑笑

 

たま~に、子ども達に言葉で説明しても上手く伝わらないときは…携帯でお気に入りのYouTube動画を見せて…「はい!これ!」って、手を抜いています。。。ハハ

 

ドリブルの話でそれちゃいましたが…今日、話したかったのは「リバウンド」のお話。

 

これまで以前にリバウンドについて語ったことがありますが、それはリバウンドの重要性と取るための準備の大切さについて…。

 

今日は、リバウンド…「ジャンプしてボールを取る」という技術を指導する際に、私が子ども達によく言うフレーズについてなんですが…

 

それは…「手を下げろ」ということ。

 

リバウンドはシュートが落ちた際に、ゴール付近で落ちてくるボールを相手選手よりいち早く確保するためのスキルですが、このリバウンド…簡単そうで…結構「難しい」技術です。

 

大人の目線でいけば、「リバウンド取れよ!」って簡単に思いますが、当の本人は結構真面目に取りに行ってるんですが「取れない…」と葛藤しているかもしれません。

 

「ジャンプ」して「ボールを掴む」…これだけの動作のように見えますが、ここには多くの要素が隠れています。

 

まず「ジャンプする」ということは、跳ぶための準備がなくては“跳べません”。

 

「立ち幅跳び」をイメージしてもらうとわかると思いますが、腕を使わずにジャンプしようとすれば、それほど遠くまで跳べないイメージはわかりますか?

 

子どもによっては、上から落ちてくるボールを拾うために、両手を「バンザイ」して待っている子がいます。

 

これはリバウンドではなく…「ボールをキャッチした」だけのことです。

 

バンザイの動作は、ジャンプしてから行う動作であって、先に両手を上にあげてしまうと、跳ぶための準備ができていないので、必然的に取る位置は低く、手の届く範囲でしかないんです。

 

大好きはアニメ「ハイキュー!!」で飛び上がるシーン、何とも見事に描写していますよね!

 

腕を下げ、後ろに“翼”のように振り上げた手を使い、振り子の原理でジャンプする。

 

確かにバレーボールはバスケ以上に「跳ぶ」という要素が必要なスポーツですから、跳ぶための技術が集約されています。

 

「リバウンドを取れ!」と言うのは、バスケを始めたばかりの子ども達にとっては、あまりにザックリした言い方であって、より具体的な体の使い方から指導してあげることが上達の近道。

 

一度手を下げて、跳び上がる準備をさせることから…意識して見てあげるといいかもしれませんね。

 

指導も「トライ&エラー」の連続。

 

自分自身で確かめることで…伝える言葉に“重み”が生まれますから。

 

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