答えを決めつけない
先日、所属する栗東市で、子ども達を集め、講習会を実施しました。
以前にこのブログでも書きましたが、私も半日、時間を与えていただいて、栗東市の他チームを含めた全5年生、6年生男子のクリニックを担当させていただきました。
やっぱり「疲れます」…ですが…「楽しい」♪
午前の部の4年生以下の講習会では、インストラクター見習い(?)のSコーチによる「リズム・トレーニング」をおこなっていただき、あらためて小学生の時期に必要なものは何か…考える“いいきっかけ”となりました!Sコーチ、素晴らしい講習でしたよ♪
私も一緒に体を動かしてみたのですが、音楽のテンポに合わせて、手足を動かす…手足が同じようなリズムであれば、何とか動かせたのですが、手足や左右で異なった動きとなると…ダメです…体が「もつれ」ます!笑笑
これはいわゆる“脳の衰え”?
手こずっている子ども達に見本を見せてあげようとする私が…見本ができなく赤っ恥。笑笑
何度か繰り返すと…子ども達は「スッと」やっちゃいますから…子どもの能力ってほんと凄いですよね。
私の担当する時間帯では、自チームで取り入れている「ウォームアップ」の動きと、ドリブルやレイアップなどの簡単なメニューを指導させていただきました。
…それぞれのチームに指導論がありますから、出来る限り、それを壊してしまわないように…と。
他チームの子ども達をみていると…素晴らしい素質を持った子もいて「後は体の使い方だな?」って、やっぱりその子の持てる身体能力を最大限に活かしている子って…まず少ないですよね。
うちのチームもしかり…それを活かすも殺すも「指導者」の視点から始まるのだと痛感しました。
二日間に渡り、男女や学年で時間帯を分け、より「密」を避けた形で実施しましたが、あえて、男女や学年を分けたことで、それぞれのクラスの指導には違いがある、区別が必要だと考えました。
当然のことでしょうが、チームを運営するとなれば、どうしても少人数のチームであれば「一環」して指導してしまうので、その子個人にあったベストな指導をおこなうことは困難です。
今後、単に学年ではなく、バスケット技術という観点からも、その子にあったクラスで技術を向上させる仕組みが必要と考えています。
そのために必要なことは…。
子ども不足、指導者不足…と言いますが、やはり「未来ある子ども達」により良い環境を作ってあげられるは…「大人達」だと。
翌日は女子の講習会。見学&プチお手伝いさせていただきましたが…やっぱり私は「男子の指導者」に向いている…女子の指導は観ているだけで疲れてしまいます。笑笑
何にもしていないのに…なぜが「ヘロヘロ」。笑笑
一言で言えば…「根気」の違いかな?
私なら「根負け」しますね。笑笑
それぞれの指導者で、それぞれの教え方、伝え方があります。
皆さん、熱心に子ども達のことを考えて、最善であろう指導をおこなっておられます。
どれが「正解」で、どれが「不正解」ってものはなく、やはり現場最前線で子ども達と向き合う中で、試行錯誤の末に行きついた指導方法には「意味」があります。
私は今、過去の自分の指導方法を客観的にみながら、今の時代、目の前の子ども達にあった「伝え方」を模索しています。
今、私の見つけた答えは…「答えを決めつけない」ということ。…わかります?
子ども達に求めることはしますが、決して自分の頭にある答え「枠」に、子ども達をはめ込まないということ。
常に「問いかける姿勢」と、常に「認める勇気」…勇気ってのが正しい表現かはわかりませんが、自分の思いを全面に出さず…「一歩引けるか」…その勇気は自分の弱さとの闘いなんです。
子ども達に問いかけると…必ずと言っていい程、自分の頭に描く答えと違う回答をしてきます。
珍回答を連発する子もいます…が、これもみんなで笑い飛ばせる仲に。間違えることが「恥ずかしいこと」だと…誰が決めたんでしょうね?
そこで「否定」したり、「押し付け」たりすることが、子ども達の“考える力”を奪っていくんです。
単に練習だけの「バスケット」ならそれでいいでしょう。絵にかいたような回答をしてくれることで、バスケが上手くなったように“錯覚”しますから。
ただ、試合中はコート上で「考え」「選択」しているのは選手自身です。
一から十まで、試合中も一人ひとりの選手に、“答え”を与え続けるのでしょうか。
自発的に取った行動を否定することで、選手はもう「意思」を持たなくなります。
間違ってもいいんです!その間違いをみんなで笑い飛ばせるようなチームでいいんです!だって、人は間違いを繰り返しながら成長するんです!
チャレンジした勇気を、みんなで“称賛”するような…そんなチームでありたい!
だって、指導しているこの私も…間違いだらけの“人生”ですから…。