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乗り越える

2020/07/14 06:00
  

私が育った「草津小学校」には、「温故知新」という言葉が掲げられていました。

 

“故きを温ねて新しきを知る”…。小学生当時は、全く意味がわかっていなかったのですが、今、この言葉の大切さを感じます。

 

今、チームは「変革期」に入っています。

 

これまで大宝ミニを築いてくれた指導者達や保護者達の思いも同じはず…「子ども達のために」。

 

その思いを受け継ぎつつ…今、私は「新しきを知る」を追い求めています。

 

過去があっての…今。

 

縁あって、突然、関わることになった私をこのチームは受け入れてくれました!…本当にありがとうございます♪

 

どうなんだろう…ある意味、「乱入者」みたいな感じだったのかな?プロレスの悪役レスラーの登場シーンみたいに…。笑笑

 

謎の「覆面レスラー」登場やね。今はようやく覆面をとって顔が見られてますけど。笑笑

 

チームに新たな「血」が入ることは、この先のことを考えれば、必ず必要なことだと考えます。

 

それは、指導者も子どもも、そして保護者も…。

 

この覆面レスラーがリングパフォーマンスで発した言葉…「チーム内で切磋琢磨できる環境!!!」。

 

私のキックオフ。

 

その言葉がようやく動き始め…。

 

チーム内での“切磋琢磨”が生まれれば、おのずと、成長し、少なからず選手間の力の差が生まれ、立ち位置が入れ替わることは“当然”起こります。

 

ただ、一人一人の子どもが同じではなく、すぐに結果を出す者、時間をかけて成長する者…違いがあるものです。

 

その成長の早さを周りと比較して「遅い」「早い」と尺度をつけるのは、小学生には“時期尚早”ではないでしょうか。

 

競技スポーツである以上、試合には「出場枠」があります。

 

練習試合なら多少の融通が効くでしょうが、公式戦ともなれば、そうはいきません。

 

なので、試合に出る枠を競って、チーム内での戦い、切磋琢磨が始まります。競技スポーツ、団体スポーツである以上、こればっかりは避けられません。

 

私はあえてその状況を望んでいるのには…意味があります。

 

これから先の長い人生、「勝った負けた」は数多く経験します。

 

一度負けたら…それで終わり「THE END」。これはGAMEの世界です。そんなことしていたら、命がいくつあっても足りません。

 

子ども達に“大きな挫折”を味合せて…耐えられる子と、そうでない子がいます。

 

だから「負け」や「失敗」、「挫折」といった感情を、大人の尺度で勝手に計ってはいけないんです。

 

それは「誰のため?」・・・本当に「子どものため」を考えた「愛情」かどうか、今一度、心に手を。

 

その挫折で悩み、苦しむ中で、人は成長することがあると思っています。

 

…だって、私も挫折だらけの人生。もう命の数は数えられません。笑笑

 

その挫折や葛藤を超える自分であれるか…本当の成長は、バスケの技術が向上するだけではダメなんです!

 

失礼ながら…バスケが上手かったら「人間としても素晴らしい」は決して「=(イコール)」ではないんです。

 

バスケのプロとして「飯」を食える人間は、氷山の一角です。では、それ以外の人間は、全て「負け組」なのでしょうか。

 

答えは言わなくてもわかりますよね。

 

あらゆる試練、あらゆる挫折、そういった環境の中で、いかに子ども達を「人として」成長させるか…子ども達の「先の人生」、親としてどこまでレールを引き続けます?

 

逃げたらダメなんです…まず大人達が。

 

子ども達は“直向き(ひたむき)”に頑張っています。勝手に負けの“レッテル”を貼らないでくださいね。

 

見守る勇気を…そして、一緒に成長する思いを!

 

「勝っても負けても、一試合ごとに強く大きい人間に」…辻先生、ミニバスで学ぶのは技術だけじゃないんですよね。この「勝っても負けても…」って、この「一試合…」って。我々指導者が子ども達に伝える大切なことが他にもあるんですよね。

 

乗り越えるものは、無数にあるんですよね。

 

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