ユニフォームの意味
今回は、我が大宝ミニの関係者も多く、このブログを読んでいただいているようなので…身内になりますが、チームの子ども達や保護者に向けてちょっくら語らせていただきますm(_ _)m
私がこのチームにお世話になって…どれくらい経ちますかね。。。
2018年の10月に、縁あって、当時の育成会の方に声をかけてもらったのがきっかけ。そこから考えると…まだ2年経たないんですね。自分でも、もっと時間が経っているように思ってました!ちょっと慣れ過ぎたかな?いかんなぁ~(笑)
…チームが快く受け入れてくれたことは、感謝の念に堪えません。
前任のコーチに代わって、チームのHコーチとしてチームを任されたのが、昨年の8月、私の目指す“チームづくり”がスタートして、もうすぐ1年になろうかというところです。
ご存知の通り、私も「老兵」。決して間違っても“若い”と言われる歳ではなくなり、かつ、10年近いブランクがありますが、今、ミニバスの指導に復帰してからというもの、毎日が新鮮で…新鮮で…。
一度、バスケから完全に離れたことが、今、振り返ると…良かったと感じています。
要は「空っぽ」になれたってことです…わかりますかね?
「指導」というものの考え方が、随分と変わったといいますか、ようやく「楽しむこと」を覚えたかな?
旧友と言いますか、昔、一緒に汗を流した指導者仲間との再会、お世話になった恩師らの元気な姿、そして何より、新しく出会う方々との楽しい日々が…私にとってはかけがえのないものとなって積みあがっています。
で、やはり一番の楽しみは…ヤツらです♪(笑)
以前、指導していた頃は「師弟関係」のように、「礼儀…礼儀…」でどこか一線を引いた関係でのやり取り…ただ、今は「いいか悪いか」は別にして、“フレンドリーな関係”で子ども達と向き合える…これがたまらなく心地いい♪
正直、これが私の“素”なんです。
作られた自分でいること…これは本当に疲れます。
私はやっぱり「バスケが好き」で「子ども達が大好き」。
ですから、素の自分でいられることの心地よさ…子ども達が素直に向き合ってくれる関係、これはこれからも大切にしていきます。
今日、話をしたかったのは、先日おこなった「チーム内ユニフォーム争奪戦」について。
これから迎えるであろう「遅れた“春の訪れ(?)”」、そのためのベンチ入りメンバーを決める争い。
結果、ユニフォームをもらった者、もらえなかった者、もらった番号で喜んだり、落ち込んだり…。
今、チームは(まだ)“そのレベル”です。
私は何度もお話しているように、ユニフォームの番号には“執着”がありません。
確かに“指標”にはなりますが…ユニフォームの番号で「何を求めているのか」私にはあまり良くわかりません。そのことによって「やる気が出たり」「出なかったり」、そんなことで“一喜一憂”するくらいなら、「コートで何を表現するか」「やろうとしたことが出来たか否か」…それの方が大切だと考えているからです。
今、チームには個人持ちの「ビブス」があります。リバーシブルで、価格もユニフォームに比べて安価、自分の好きな番号で、個人ネームも入れてもらえますから、卒団の際には「思い出の品」とし持ち帰ることができます!
であれば、№4から18まであるユニフォームは、もう“お蔵入り”していいんじゃないでしょうかね。
番号が若いってのは…何の優劣なんでしょうかね?
あの番号は「上手い者順?」…そんな線引きのためのユニフォームなら、「番号自動シャッフル制」を導入せねば。(笑)
この時期の子ども達の「優劣」を単にバスケの「上手い下手」で考えるなら、日替わり定食ですよ♪
あれは、競技のルール上、記録のための番号なんで…№4をつければ「無敵」になれるアイテムでもないので…残念。
「ユニフォーム、(若い番号)獲ったどぉ~~~!」って喜んでいたら、それで“目的達成”なんてことになっちゃったら…本末転倒。
私達が今、子ども達の成長に活かそうとしているのは、「競技」であって「バスケ」なんでしょ?
言い方悪いですが…別に「バスケ」じゃなくてもよかったくらいで…。
子どもの成長が望めるなら…何だっていいはず。
子ども達に“成長してほしい”から、あえて揉まれる環境に子どもを置いたんでしょ?
ユニフォームはその名の通り、制服のようなものであり、着飾る「服」ですから…。
まずはベンチ入りできる枠が大会によって決まっていますから、そこは「争奪戦」です。公式試合に出るには「応援席から飛び入り参加!」なんてことはできませんからね。
しっかり普段の練習から切磋琢磨して、腕を磨き、自分の最高のパフォーマンスを引き出せるように…「準備する力」を養いましょう!社会人になっても…同じ構図ですからね。
その日の“旬”を見つけて「チャンスを与える」…これは私の役割りなので、彼らの“小さな変化”も見逃さないように…“曇りなき眼で見定める”…byもののけ姫。(笑)
若い番号の選手に、謎の“責任”が発生するなら…そんな番号は“不幸をもたらす危険な番号”となりますから、皆さん、是非、二桁番号を希望してください。そんな重荷…私も背負わせるつもりはありませんから。
子ども達が集中すべきは…「コート上で何をするか」、そして私が期待し、求めることも…。
エースはいらない!みんなが主役であり、脇役…それが“私”の考え方です。
この先も、ここはブレずに指導しますので、羽根を広げようとする子ども達が、飛び立つ瞬間まで…一緒に見守ってやりましょう!
競争は時に“残酷”です。
ただ、長い人生において、避けられない競争もあります。
その競争の中で、何を学び、そして“人として成長”するか…そこが大切だと思います。
「勝ち」か「負け」を決めるのは、大人の勝手。実際の「勝ち負け」は子どもら自身で考えさせるべきであり、何をもって「負けた」と思うか…それも自分の納得するものでなくてはいけませんから。
そして、それを単に「負け」で終わらせるのか…それとも…。
ここが重要。
これから先、無数に発生する「勝敗的な出来事」を彼らの人生の“節目”の一つと位置付け、節目多く“太く、しなりある強い竹”にしてやることが、我々の使命なんです。
若く伸び始めた竹を折ってやるのは簡単。簡単に“折れる”ような竹にならないためにも…。
目指す「チーム内での“切磋琢磨”」…これからが本番です!
単に競い合い、奪い合うだけでは“切磋琢磨”とは言いません!
お互いに競い合い、そして励まし合い…そして互いに“向上”してこそ、初めて…“切磋琢磨”。
今、私の目指すチームづくりのスタートラインに立ったとお考え願います。
ふざけてませんよ~。真面目に“遊んで”ます!!!
“素”で“空っぽ”になった私の遊び方は…生半可じゃないですから(笑)