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チームの魅力

2020/06/26 06:00
  

今日はある意味、オフレコ的なテーマについて、私の意見をお話させていただきます。

 

それは…「移籍」について。

 

現在、我が大宝ミニには移籍してきた子どもが2名おります。

 

移籍ということは、それまで所属していたチームがあるということ。

 

所属していたチームが無くなるとか、家庭の事情で引っ越すなどは、致し方ない「事情」なので、バスケを続けたいから移籍する…というケース、これは当然の理由であり、手続きです。

 

ただ、所属チームしていたチームが今も変わらず「ある」、そして「通える」にもかかわらず…本人が「他チームへの移籍を求めるケース」…これについては、少々複雑な事情が絡んでいます。

 

JBAの登録システムで、条件によっての「移籍」が認められるようになったことで、彼らは移籍してきたのですが、選手が退団するチーム、そして入団を受け入れる(我が)チーム、ここの関係が少々、ややこしくなることも…。

 

仲良かったカップルが別れた後に、通りすがりにすれ違う感じ…ちょっと違うか!(笑)

 

仲人のような“仲介人”がいる訳では無いので、当該チーム同士で話し合うことは稀なことかと。

 

受け入れる側にも、しこりが残る…そんな心情です。

 

私は基本、「来るもの拒まず、去るもの追わず」の考え方ですから、そのことによって子どもや家族を恨む(?)ことはありません。

 

ただ…一緒にバスケをしてきた子が、移籍していく、退団する…となれば、個人的には相当凹みますが。(笑)

 

当然、チーム強化のために「引き抜く」「引き抜かれる」ということが、少なからず起こり得ることは、想定しておかないといけません。それを移籍のルールで縛るにせよ、「法の抜け穴」のような形で、「や・め・る」と決めた子どもやご家族は、あらゆる方法を模索するでしょう。

 

なので、そういった行動を起こした真の原因について、当該チーム、それぞれの立場で、しっかりと考えていかなくてはいけません。

 

私が言う「しっかりと」とは、そうならないために、その「原因と対策」を行わなくては、第二、第三の動きが出てしまうということ。

 

「もっとバスケが上手くなりたい!」…このザックリとした目的のためにチームを離れてしまうことを、指導者としてどう捉え、どう受け止めるか…非常にナーバスな問題です。

 

チームの運営には、それぞれ考え方の違いがあります。

 

指導者があくまで「中心」で考えるチーム、保護者の考えを優先するチーム、勿論、子どもファーストの考え方で動かれているチームも沢山あります。

 

指導者も、保護者も基本、お勤めされている方やご家庭をお持ちの方が大半なので、仕事の都合や家庭の事情で、練習時間や曜日に制限があり「仕事を犠牲にしてまで子どものためにできないよ~」って指導者や保護者は沢山います。

 

それぞれに事情を抱えながら、その「出来る範疇」で子ども達と接する…そういうチームが殆どではないでしょうか。

 

なので、練習環境やチーム事情に「差」が出て当然です。

 

預かる全ての子どもやご家庭の「満足を満たす」ことは、容易ではなく…ほぼ不可能に近い…そう思わなくては、逆に「亀裂」を生じさせます。

 

それも含めて、所属している子どもや保護者は、ある程度「理解」し「納得」しているはずです…「はず」ね!なんせ、保護者さんは大人ですから…。(笑)

 

なので、バスケがもっと上手くなりたいが…「練習量が少ない」とか「練習日が少ない」とかいった理由は…実は本質、真因ではないように思うのです。

 

であれば…真因は…。

 

私は単に“チームに魅力がない”と評価されたということが、一番の理由ではないかと考えます。

 

魅力といっても幅が広いテーマです。

 

「チームの雰囲気」「練習の内容」「指導者の人格」「子ども達の関係」「保護者のどろどろ(笑)」…などなど…多くの要素があります。

 

「バスケが上手くなりたい」という願いは、親子ともども、バスケというスポーツをやるからには、少なからず求める欲求。

 

では、バスケを始めたばかりのミニバス(U-12)の時期において、既に「プロになる!」と言って入ってくる猛者はどれくらいいるのでしょうか。

 

ほぼ皆無に等しいかと…。

 

バスケをやっていく中で“芽生えてくる意識”ですから、そこに至る「前」の段階での“思いの乖離”が引き金になっているのでは…と考えます。

 

「強いチームに行きたい!」というのは、既に納得できるだけの「思いの乖離の範疇」から外れたときに、違う環境を考えた際の「理想=強い」だけの理由というか、言い訳に過ぎないと思います。

 

いわば…わかり易い口実。

 

結果、それほどの“思い”を持っている子どもですから、既に「伸びしろ」を秘めていますので、更に成長する期待を抱かせる「いい選手」に見えることでしょう。

 

そこだけを見て…「引き抜き」と見るのは、少し安易な見方であり、「隣の芝生が青く見える」現象です。

 

その“わかり易い口実”を真に受けてはいけません。何故なら…それは真因ではないからです。

 

間違った見方や解釈のままいけば…おのずと「第二…第三…」と大切に育てた子ども達がチームを離れていってしまう可能性が残ってしまいます。

 

それぞれのチームに色(カラー)を出す。私が言う「魅力」。

 

「試合に勝つ=強い」と単に“強い”だけが魅力ではありませんから、それぞれのカラーを持ったチームづくりを目指していくべきだと考えます。

 

だって、それぞれのチームで環境が違う、差があるでしょ!同じ土俵で戦えないことがわかっておりながら…それでもなお、同じ土俵にあがろうとするのは得策ではないと思うんです。

 

試合に勝つための強いチームを目指すなら…これからの時代、クラブチームが横綱になりますよ!

 

だって、運営側の目的も…加入している選手達も…ほぼ同じベクトルを持っている集団ですからね。いわば「学校と塾」のような関係です。

 

成績が良くなる為に塾に通わせてるんでしょ?

 

バスケが上手くなるために…クラブチームに加入するんです!

 

…そ~、おんなじです。(笑)

 

子どもやご家庭によって、求める「魅力」に違いがあるでしょうから、100%移籍(退団)がない…とはなりません。

 

ただ、チームの“魅力”が明確にあれば、踏みとどまる“重要な要素”に成り得る、今一度、“真面目に”見直さなくてはいけないと思うのです。

 

我が大宝ミニは決して「強豪チーム」ではありません。

 

わかり易い指標として…全国大会にも、近畿大会にも出場したことはありません。

(※近畿、出たことないよね?…OBの皆さん、間違ってたらごめんなさい!(笑))

 

それでも「このチーム!」を移籍先に選んでくれた理由は…本当に「強いチームに行きたい!」なのでしょうか。であれば…私からもっと素晴らしいチームを“斡旋”せねば。。。(笑)

 

実はそうではなく…魅力を感じてくれたんでしょうね♪自分で言うのも何ですが…。(笑)

 

私は子どもの笑顔が大好きです♪

 

以前に指導していたチームでは…「歯を食いしばれ!」と厳しく指導してきたのも事実。あれから十数年経って、今、大宝ミニにお世話になっていますが…今はいかに楽しくバスケとふれあうか…そんな感じ?感じじゃなく、実感を持ってやっています!

 

だって、怒って、怒鳴って、泣かしてやってても…ずぅ~~とその指導を続けない限り、その“一時的な魔法のような効力”は続きません!…これ、実体験ね。(笑)

 

怒る側もしんどいし、怒られる側は…もっとしんどいっしょ!

 

私…もう歳なんで…怒るだけでカロリー消化してたら、ぶっ倒れちゃいますから。(笑)

 

先にも言いました通り、私は「来るもの拒まず、去るもの追わず」…ここはブレません。

 

それは…自分自身の指導に対しての“自戒”のようなものです。

 

私は…今も昔も…子ども達を指導していることを「ボランティア」だと思ったことは一度もありません!保護者の方々にはよく「コーチ、ボランティアなのに…すみません」って言われますが「何で?」って顔してると思います。(笑)

 

だって…未来ある子どもの将来に関わらせてもらってるんですよ!…タダで!

 

このタダは…もらうお金じゃなく、払うお金のこと。月謝払っても子ども達に指導させてほしい…それくらい素晴らしいことをさせてもらっている“幸せ”…感じたことあります?

 

私は本当に恵まれています。

 

今、私の突き上げた「この指とまれ!」の指先を、強く握ってくれている子ども達は、何が何でも「楽しませないと」…私はいけない…そんな使命感で溢れています。

 

…だって、私もあと何年、この世にいられるかわかりませんもん。せっかくなら…楽しい人生にしたいじゃん♪

 

一緒に遊んでほしいもん♪

 

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