滋賀県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

滋賀県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

歩み

2020/06/13 06:00
  

この度、私事ですが、6月9日に実姉が旅立ちました。享年49。

 

約3年の闘病の末、精一杯頑張りましたが、病には勝てず、息を引き取りました。

 

新型コロナの影響で、身内ですら面会できない期間もあり、病床で寂しい思いもしたことでしょうが、最後まで毅然とした態度で、私に接してくれました。

 

私の父も、私が21歳の時に他界しており、家族がひとり、また一人といなくなる寂しさは…亡くなってから痛切に感じます。

 

姉はバスケではなく、陸上をしていたのですが、私が小学4年でミニバスを始めた頃から、バスケをすることに理解し、応援してくれ、大人になって指導者の道を歩んだ際も、一番のよき理解者だったのかもしれません。

 

息を引き取る少し前まで、このコロナの影響で、チームの活動が自粛となり、「バスケができない」という話をすると、「子どもら可哀そうやな」って話していました。

 

滋賀は6月から段階的に「自粛解除」となり、我が大宝ミニも、6/6(土)からチーム練習が再開され、無事に週末土日の練習をおこなうことができました。

 

姉の容態が悪化したのは、その日曜の深夜。

 

その後、翌朝に息を引き取りましたが…私には姉が“私のバスケ再開の機会”を邪魔しないように…練習が終わるまで待ってくれていたようにも思え。

 

勝手な想像ですが…なんか「姉らしい」と思ってしまいます。

 

世間では「梅雨入り間近」と、天気予報も「雨マーク」が出ておりましたが、不思議と姉の葬儀の間は雨も降らず、葬儀を終え、しばらくすると雨が降り出すという…これもまた…。

 

ほんと偶然であっても、それを不思議と誰かの力と感じてしまう…これが人間なのでしょうか。

 

姉がいつも私に「バスケはどうなん?」って聞いてくれたのは、私に対して「(あんた)どうなん?」って言っていたのだと、バスケばかりしてきた弟の様子はバスケの状況を見ればわかるのかな?(笑)

 

今、しばらく離れていたミニバスの指導に再び戻ったことを「よかったやん♪」って喜んでくれた姉の声が思い出されます。

 

私の生き甲斐でもあり、使命とも感じながら…これからもミニバスケットを通じて、多くの子ども達の成長と共に歩み、また多くの方との出会いを大切にして…姉が応援してくれるような“自分”でありたいと…そう思っています。

 

チームの活動が再開され、少しずつではありますが、元の生活に近くはなってきたものの、依然として、コロナの脅威は残っており、活動への制限がかかっている状態です。

 

集団で行動することへの「不安」と向き合いながら、それでも「前へ進もうとする努力」は怠ってはいけないと。

 

今しかできないこと、生きている間にしかできないこと…そんなことも考えながら、最善を尽くして参ります。

 

最期まで「一呼吸」「一呼吸」と息をすることも苦しく、何度も止まりそうになる呼吸を、力を振り絞って大きく息を吸おうとする姉の姿は、決して忘れません。

 

姉が最後に歩もうとした「一歩」は、あの「一呼吸」だったのだと。

 

私にはまだまだ歩むことができる“幸せ”が与えてられているのですから…。

 

歩みを止めてはいけません。

 

バスケットボールランキング

ミニバスケットボールランキング

小学生ランキング

続きを見る

<< 前のページに戻る