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個別アドバイス~その5~

2020/06/07 06:00
  

シュートフォーム改善でのお話を続けますが、ポイントが色々とあり、本来であれば順を追ってご説明する方が良いのですが、あくまでブログなのでその日の気分で書いています…ご了承を。笑笑

 

先日、「7つの習慣」という本の話をしましたので、今、また改めて読み返しています。本って不思議ですよね。読むタイミングや、自分の期待していることが違うと、同じ文字、文面であっても受け取り方や捉え方、頭に入ってくる内容が違ってきます。

 

以前は、ビジネスや自己啓発の意味で読んだのですが…今、ミニバスの指導にヒントはないかと読んでいるので、著者の声があたかも「ミニバスを指導するならね…」って言ってくれてるように読めちゃうんです!笑笑

 

さて、フォーム改善で大切なことは、あらゆる情報から得た「こうする」「こうあるべき」という「How-to」を押し付けてしまわないこと。仮に押し付けるだけの勇気があるなら、指導者として「そうだ!間違いない!」と確信が持てるだけのものがそこにあるか…ということです。

 

「誰だれが言ったから…」とか「どこかのチームがやっていたから…」とは、その“入り”は良いのですが、そこから先、いわゆる「門をくぐった先」は、自分の足で歩かなくてはいけないということです。

 

これまでにも書いたことがあると思うですが、素晴らしい実績を残しておられるチームや指導者に出会って、そこの練習風景を見学させてもらったときの感想…。

 

そんなに変わらないことやってます!笑笑

 

では、同じような、同じ練習メニューで、同じような子ども達が、時間が経ち、再び出会った際に、「えっ!これ!前に見たあの子ども達?」って別人のように進化を遂げている…ってことがありますよね。

 

それって、練習の「質」×「量」、それぞれの効果はあるのですが、「あのチームとは練習量が違うからなぁ~」って相手チームに思わせたら…「戦う以前の問題」…安西監督の言葉「あきらめたらそこで…」って話です。

 

実はそこだけじゃないんですよ。どちらかと言えば「質」。

 

えっ!?同じ練習やってますやん!って思いますよね。

 

…ちがうんです。指導本やネットなどで紹介されているスタンダードな練習メニューをやっているのですが…選手達に伝えているポイント、修正している箇所…いわゆる指導の「視点/観点」が違うことが往々にしてあるのです。

 

なので、表面的な技術を選手に伝える…その先に…「どうするのか」「なぜそうするのか」という疑問に対して、指導者が確固たる意志を持っているか…そこが大切なんです。

 

今、「シュートフォーム」というバスケットボールの歴史上、誰もが通ってきた道、いわば「当たり前の技術」について向き合ったとき…自分の指導に「確固たる意志」があるか…ということ。

 

日々、子ども達から送られてくる動画をチェックし、アドバイスする中で、「なぜそうなる?」「何がそうさせる?」と自分の中にある「疑問」を深堀していくと、何となく見えてくるものがあるのです。

 

釣り好きの人は、垂らした竿の先、その竿先から出る糸の先にある針にあたかも自分がいるかのように、海底の魚の様子を想像し、魚の気持ちになって、釣りと向き合います。これ、かなりの釣りバカの領域ですが…指導もまた同じ…「指導バカ」がいます!笑笑

 

今、子ども達に教えている「シュート」は、釣り竿やその他釣り具の「道具」の話ですか?それともその道具の使い方?竿の持ち方やリールのまき方?…それとも餌の種類?

 

遠回しの表現で申し訳ないですが、私が何を言いたいか…指導で大切なのは、釣りの例えのように「形」に囚われて、にわか釣り師のように恰好だけ揃えて満足してはいけないということ。

 

本来の目的は、その先の「狙った魚を釣り上げる」…そのために竿先、糸の先、その先の針先にまで、「先の先」まで探求する…そこに自分の意志が伝わり、更に“海底の魚の様子が浮かんでくる”…針についた餌の気持ち、釣られる魚の気持ちになる…そこまで探求してこそ、獲物がかかる…ということ。

 

なので、個々のシュートフォームを改善していく中で、その子の「癖」や「性格」、おかれている「環境」など全て含めて、どんどん先を求めていくことで「確固たる意志」「間違いないといえる根拠」がそこについてくると思うのです。

 

素晴らしいチームや指導者には、それぞれそういった経験から得たものがあり、これはなかなか言葉で説明したり、紙に書いて伝えたりすることは難しい…そういったものを自分で見つけながら突き詰めていく…そこに“面白さ”があるのです。

 

その子に合った「形」を一緒に作り上げる…そして、一緒に考え、一緒に苦労し、一緒に楽しみ、最後に一緒に笑い、喜ぶ…そんなことが自分にとっては一番、幸せなことなのかもしれません。

 

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