個別アドバイス~その4~
急に暑くなってきましたね!それに合わせて…私も「熱く」ならないと!!!
継続しているLINEを使った「個別アドバイス」。チームの希望者に“シュートフォームのチェック/改善”をおこなっておりますが、個々に身体的な違いや性格の違いがある中で、基本的には「ワンモーション」と「ツーモーション」の2パターンを柱に、その子にあったフォームへと改善しております。
それぞれの子には、それぞれの「癖」があり、その癖を修正するには、時間をかけて「繰り返し、繰り返し」、私のこれまでの経験上から「3歩進んで2歩下がる」…そう思って指導しています。
「今できたから」「今日できたから」…明日もできる!…これは諦めてください。笑笑
昨日できたのに…今日見たらまた戻ってる!…それが“普通”です!
大人でも同じでしょ!1回言われて身に付くようなことは…別に言われなくてもできますし、わざわざ言われないと気付かないことは「癖」や「習慣」になっていますから、頭というより「体」で覚えて染みついているものを、そんな簡単に直すことはできませんから。
今、教えていて感じることは、「覚えがいい」とか「悪い」とかよりも、体の軸「ボディーバランス」が身についている子は…修正が早く、効きやすいということ。
アスリートでも「自分自身の体を使い切れていない」と言いますが、頭で思っていることと、実際の体の動きが…実は少し「ズレている」ということは良くある話で。
子ども達に口頭で「真下」とか「中心」とか、「この向き」といった言葉で説明しても、実は「それどこ?」「この辺?」「どっち???」って感じで聴いていますから…指導者は「伝えた=理解した」と早とちりしないようにご注意願います。
「3頭身」はちょっと極端ですが、大人に比べて子どもの「身長/頭の大きさ(頭身)」の比率は大きいのは理解できますよね?
人間の体の部位で、一番重たいのが…「頭」。
その頭の位置によって、重心位置が変わるので“基本姿勢”は馬鹿にはできません。
「重心」はスポーツにとって、非常に重要なポイントであり、重心の位置を理解し、コントロールできる体を持つことができれば、技術は飛躍的に向上すると考えます。
綱渡りは究極の“バランス感覚”であり、重心を安定させるために「やじろべえ」のように手足を動かしながら「安定」を計ります。
バスケのシュートもこの重心がブレてしまう子は、いわば「綱渡り」をしながら的を狙っているような状態ですから、狙いが定まりにくいですよね。特に頭が大きな幼児体系なら尚のこと。
「自分の体の使い方」、「バランス感覚」はとても繊細ですから、自分の体に少しでも“変化”が起これば、合わせて「体のバランス」にも“変化”が起こります。
小学生の時期には、著しく体が成長する現象が起こりますから、数ヶ月前に綺麗にシュートが打てていた子のシュートが急に入らなくなる…ってことはよくあります。
これは決して「やる気がない」訳じゃなく、意図的でない不可抗力のような状態。そこで「お前!やる気あるのか!」なんて言葉を投げちゃえば…待っているのは「スランプ地獄」なんですね。
小学校の高学年となれば…「オスグッド」もありますから、しっかりと見極めたアドバイスが必要なんです。
ごく自然に「パワーポジション」を取れているというか…バランスを維持している子。
体が小さくても、この姿勢や、バランス感覚を体で覚えている子に、シュートフォームを指導すると、
みるみる上達し、技術をマスターしていきます。
私達も普段、生活している中で「頭が重い」と感じることはまずないでしょ!
でも実際は重たいその頭を、ポロっと地面に落とすことなく、真っすぐ歩ける…人間の歩行って凄いですよね!
バスケのシュートとなれば、さらに「ボール」という別の重りも持ちますから、全体的なバランスはさらに崩れます。
簡単に「シュート!」って応援で叫んでいる保護者さん!…子ども達は、試合中、息を切らして、走り回る中で、自分の重たい頭と、手に着いたボールという重りを操って、ボールを狙ったリングに投げ入れる…物理的には何とも高度なことを実行しているのですよ!中にはいとも簡単にね♪
自分の体を…自分の思ったように…自分で操れる…。
「な~んだそんなことか」と思うかもしれませんが、大まかなコントロールは出来ていても、繊細なコントロールまでは…実は出来ている人は少ないんです。
自分の体を「自転車」だと思えば…皆さん、自転車、真っすぐ走らせてますか?歳を取るとハンドルがガタガタで…。笑笑