ボールを触る
最近の寂しい自粛事情をツラツラと書いていても、なんか切なくなってきましたので…自宅待機中の子ども達に向けてメッセージを送ります♪
以前にも話していますが、私は小学4年生から“バスケ道”を歩んでおります。
当時はまだボールがゴム製だったので、ドリブルのつき方も、毬(まり)をつくような上から叩いているようなドリブル。
んっ、子ども達に「毬(鞠)」って言ってもイメージわかないわな!(笑)
今、ドリブルは天然皮革や合成皮革で「革」を使っていますから、滑りやすくなっています。
ボールが滑るから扱いが難しくなったのでは?…と単純に思ってしまいますが、ことドリブルとなると、逆に滑らないボールは非常に扱いにくいんです。
要は、掌(手のひら)でボールを滑らせている間は、ボールが手にほぼ接地している状態ですので、ボールを左右にコントロールしやすい…ということ。
バスケットの上級者ともなれば、ボールが手に着いている時間が長いので、保持(ほじ)せずとも、ボールをコントロールする、操る時間が多いので、その分、色々なテクニックの幅が広いということです。
あ~、言葉では説明が難しい…。
初心者は、まず、ボールを上から下にしっかりつく、そして強くつく…これを繰り返すところから始まります。
ボールをつく、ドリブルをするには、腕をつかいますが、腕をみるだけでも、多くの関節、そこにバネがあります。
この複数の関節や、バネをいかに連動させてドリブルをつくか…ここがテクニックなんです。
大きな関節、バネから見れば、肩甲骨(けんこうこつ)、肩、ひじ、手首、指と、多くの部位があります。
このどの部分をつかってボールをつくかで、ドリブルの種類や質が変わってきます。
バスケットを始めたばかりの子ども達にまずおススメするのは、指先をいかに使うかということですかね。
長年、バスケットをやっていると、ボールを持ったイメージを手に持たせると、自然とボールの球体に近い円弧に手の形がなります。
シュートを打つ手も同じで、初心者の子にシュートフォームをさせてみると、ボールと手がしっくり来ないことが…当たり前!
ですから、何度も何度も繰り返してボールに触れ、シュートを打つことで、手がボールの形になじんできます。
野球のグローブが使っていくうちに、ボールの形になじんでくるように、バスケでいうグローブは、手そのものなんです。
小学生にボールハンドリングの大切さを教えているチームはたくさんあると思いますが…この時期に、体の部位でもっとも繊細な指先の感覚を養わしておくことは、その先のバスケット人生に大きく影響してきます。
ボールを触っている時間を増やすだけでも、それだけで「練習」になります。
昔は、キャプテン翼でサッカーブームがあり、「ボールは友達」という言葉が流行りました♪
私の知人のバスケ馬鹿さんは…寝る時もボールを抱いて寝て、学校へもボールを持ってくる子がいましたが、先生に怒られていましたね(笑)
それくらい、「ボールに触れている」ということが、結果、ドリブルやシュートの技術の基礎の前段階になりますから、「シュートを何本打つ」とか「ドリブルを何回つく」とか目標を立てて練習に取り組むことも大切ですが、まずはボールに“無駄にでも”触れること!
指先の感覚を養うことは、もっとも繊細な部位を刺激していることなので、バスケットをやりながらピアノを習う…なんてのも良いかもしれませんね(笑)
指先に次は手首…最近はシュートのポイントに「コック」なんて表現することもあり、昔は「リストが強い」と言われた表現ですが、しっかり手首の可動域と力をつけることも忘れないように…。
ちなみに私は、小学生の時に…
・ご飯は利き手の逆でお箸を持って食べる
・胡桃(くるみ)を2個、落とさないように手の中でコロコロ回転させる
・お風呂につかって、お湯の中で手首をヒレのように何度も振って、手首を鍛える
・ビール瓶に砂を入れ、棒に紐で結んで、その棒を両手首で巻き取る
・寝る時は手首を折って包帯で固める…朝、包帯を外すと、手首が硬直していてえらいことになります(笑)
・ジャッキーチェンの映画をみすぎて…指たて伏せで指を痛める…(笑)
そんなことをやってましたね!最後の方のトレーニングは絶対におススメしませんので(笑)
小学生の間は、大きな筋肉を鍛えるよりも、より繊細な部位を鍛えておく方が良いと思いますよ♪
自粛要請が続く中、自宅待機に近い状態が続いていますので、家の中でボールを触っておくことは、とても大切なことなので、是非、実践してください!
…但し…家の中でボールをつくことは…各家庭のご事情に応じてね♪