最高の映画
先日、ご招待頂いたカップ戦、子ども達がようやく選手らしくなってきたことを実感しました!
苦しい展開となる試合を何度か経験していく中で「あきらめない姿勢」を身に着けてくれることがあります。
得点差をつけられ、これまでは諦めムード一色で「チン」となっていたチームの雰囲気が、ここ最近はあまり見せなくなったと感じています。
※余談ですが、以前、子ども達にチンとなったベンチをみて「お通夜みたい…」って言ったら「何それ?」って言われました…私のボキャブラリーはバージョンが古いようです(笑)
私は子ども達に良く話す「競ることが楽しい」…この言葉は、競技であるから“競う”ことを楽しんでほしいと強く願っているからです。
力の差があって、100点差つけられたり、つけたり…大差で勝っている試合で活き活きとするのは…まだ競技者になっていないと考えています。
仮に、100点差をつけられて負けていたとしても、その試合の中で何をするか、課題を持って取り組むべきことは、無数にあるはず…。
諦めたらそこで終わり…まさにそういうことです。
競る試合を「しんどい」「やりたくない」と思うのか…「面白い」と思うのかで、全く状況が変わってきます。
決して試合の勝敗だけが全てではない…スポーツを楽しむ醍醐味は、試合の中での成長や、相手選手との駆け引き、観客や会場の雰囲気など、あらゆる要素が交じり合って「楽しい」を生んでいるということです。
なので、楽しめるチャンスを「あきらめる」という残念な心情で、無駄にすることは…実にもったいない!
「もったいないオバケ」…このボキャブラリーもバージョンが古いか…
ミニバスケットで言えば、第3Qまでに大差を広げられても、第4Q…初めの1分、始めの1本だけでも目標をもってチャレンジすれば、そこでの達成感は生まれるはずであり…要は「考え方」「捉え方」でプラスにもマイナスにも働くということです。
その小さな目標をひとつずつクリアしていくことで、結果、高い山に登れる訳です。
ですから、無駄な時間などひとつもなく、「もったいない、もったいない」とチャレンジできる機会をひとつでも得る努力は惜しんではいけません。
映画で言えば、始まりのシーンで、主役がどん底までつき落とされ、そこから色々な出来事を経て、最後のラストシーンでハッピーエンドになる…そんな映画が多いのは、人間の心情として、そんな境遇からも頑張れば何とかなる…ということを求めているからかと思います。
バスケで言えば、始めから全く上手くいかず、得点差をつけられても、その後、ひとつひとつのプレーを大切に、1点ずつでも点差を縮め、そして、第4Qの最後の最後で逆転すれば…それは映画と同じ「感動」を生み出し、人の心を動かすのです。
ですから私は、最後の最後まであきらめない限り、必ず何かを掴むことができると伝えたい。
試合でなくとも、6年生にとっては、ミニバス最後の年。これまで色々あったが、映画(エピソード1)として、卒団の最後まで、あきらめず競い合う姿勢を身に着けてほしいと願っています。
先日の大会での準決・決勝でも、いずれの試合も劣勢から追い上げた試合。決勝戦では、あと少しのところが追い付けなかったのですが、間違いなく彼らのベクトルは上に向いていました!
6年生達がこの時期みせる「感動的な光景」…これを後世の選手達はどのようにみているのか。
ここが伝統へと繋がる第一歩です!
できる自分に慣れること…これまで自信なく「自分はできない」と思っていた子達が、やればできるということに気づき始めたとき、我々の想像を超える成長をみせてくれることがありますから、やめられないですよね~。
最高の映画です♪