子ども達の心情を察する
先日の練習で、お昼休憩をはさみ、午後からの練習の初めに、少し子ども達の運動神経を見たいと「マット運動」と「跳び箱」をやらせてみました。
普段、バスケットをしている姿しか見ていないので、基本的な運動能力といいますか、それぞれの子ども達がどれくらいの運動ができるのか見てみたいという単に私の好奇心です(笑)
まずは、マット運動で前転から…。
体を丸めて、前に転がるだけ…と言いますが、それが上手くできない子はやはりいましたね!
回転すると体が開いてしまい、結果、柔道の受け身状態で、マットに「ドフッ!」。
中には背中をマットに強打して、息苦しそうな顔。いや~、おるなぁ~(笑)
次は、後転。
学校の授業で習っているのか、しゃがみこんだ姿勢の時の頭の横に準備する両手が何とも可愛らしい♪ ウーパールーパーがいっぱい♪
後転は彼らにとって難易度が高いと認識しているのか、「やるか、やらないか」…ではなく、「できるか、できないか」で判断しているようで、トライする者の人数が激減。
まっ、中には、「俺できるで!」ってな顔をしていて、実際にやらせてみると…「なんじゃそれっ!」ってな感じの子もいますが、この「やれる!」と思っている姿勢が実に素晴らしい♪
側転となれば、また自信満々の子が沢山出てきて…ん~、本人のイメージは綺麗に回っているようですが、脚がまったく伸びとらんので、側転モドキみたいなのがいっぱい(笑)
そんな彼らが学校の体育でやっている授業の風景を想像しながら、ニコニコしていたわたくしでした。。。
そして、お楽しみの「ザ・跳び箱」。
昔、テレビ番組でスポーツアスリート達が競い合っていた跳び箱!池谷兄弟の超人的な跳躍力とバランスで、すごい高さの跳び箱をクリアしていたシーンは、忘れられないですね♪
実際にやらせてみると…手をつく位置や、踏み込み方など、修正すれば、まだまだ高い段も超えられそうですが、実際にバスケットでの技術の差と、跳び箱の力量は比例しないことが、この実験(?)でわかりました(笑)
跳び箱をやらせてみてわかったことは、身体能力というより…性格?
ある高さまでは自信満々で勢いよく跳んでいた子が、一定の高さまでくると、急に慎重になり、助走が遅くなり、飛び上がる姿勢も、始めから「無理」と決めつけているような状態。
跳べなかった理由を跳び箱の踏み台「ロイター板」のせいにしている子がいたり、跳ぶ前に何度もロイター板の位置を修正し…結果、びびって跳べない…どやねん!
ここでわかるのが、スポーツにおいて、非常に重要な要素「メンタル」。
どんなに力量があっても、それを動かすのは「脳」であり「精神的なもの」。
恐れや不安があれば、本来持っているであろうポテンシャルを全開に出せないということが、この遊びでやった跳び箱でも証明できました。
何かのせいにする代償行動は、子ども達の悔しさを表現するアクションの一つと考えていますので、「ロイター板が曲がっていたから跳べない」とか「バッシュは硬くて跳べない」とか、色々と理由をつけてきます。
それも彼らが「悔しい」と思う感情を別のものにぶつけているだけのことなので、昔なら「言い訳するな!」って怒られたことですが、そこに目を向ける前に「どうやったらできるか」をコーチングしてあげられたら、彼らは真剣に取り組んでくれるのでしょう。
子ども達に「自信」を持たせることは、叱ることで養うこともありますが、やはり「できる!」とまず、コーチが信じてあげることで、背中を押してあげられるような指導を心がけないといけません。
子ども達の可能性は無限大ですから、その可能性の「芽」を摘んでしまうような言動や行動は、結果、逆効果に成り得ることを理解した上で、これからどう接していくか…私の楽しみは広がります♪
いずれにしても…可愛いじゃ~ね~か、おめ~ら♪
さらに、この子達と楽しい時間を過ごす喜び、贅沢極まりないです…。