切磋琢磨できるライバル
練習をする中で、指導者として、子ども達全員に目が行き届くかといえば、非常に難しい…正直なところです。
今の学校は、ひとクラス何人制なんでしょうか。
私が小学生の頃は、30数名を一人の担任が見てくれましたが、それでも細かな問題までは見切れなかったのではないでしょうか。
なので、同窓会なんかに行って、何十年かぶりに当時の担任の先生とお話をして、思い出話をすると、案外、先生がびっくりされるような裏話なんかがあって…それはそれで盛り上がる…なんてことも。
実は私は、練習中に子ども達の変化に気づく能力が案外あるようです…。
自分で言うのも何なんですが…それくらいしか「取り柄がない」とでもいいましょうか(笑)
小さい頃から「人や物を観察すること」が大好きだったので、生き物の生態をじっと観ているだけで、時間を忘れてしまうほど…そんな性格からかもしれません。
余談ですが…
小学生の頃、登下校の道沿いに小川があったのですが、私は魚が大好きなので、小川を覗きながら帰るのが日課で、橋の下に潜んでいる魚を覗き見するために腹ばいになって橋の下を覗き込んで…結果、ランドセルを閉め忘れていて…ランドセルから教科書が川へ「ドバッ!」と…。
ん~、2回はやりました!!! なので、私の教科書は天日干しされていたので、固くシワシワ(笑)
まっ、その後のオカンからの愛の鞭は…記憶から消えません…。
馬鹿な小学生でしたが…それが大人になって“活きていることもある”んです!
小学生の時期に面白いのは、日々、変化が、あちこちで起こるということ…。考えてみれば、成長まっしぐらの小学生には当たり前のことでしょうが、この微妙な変化に気づいてやれれば、アドバイスする楽しみも増えます♪
話は変わりますが…
嬉しいことにチームの人数も増え始め、先日おこなった体験にも5名の子が参加してくれました♪
私の目指すチーム体制までは、まだ団員募集の火は消せません!
なぜ、一緒に練習する仲間を増やすのか…。
勿論、団としての存続の為もありますし、チームが強くなる為とも言えるでしょう…。
ただ、それは結果であって、私はやはり「小さな競争」をより多く、チーム内で作ってあげる環境を目指しています。
順位や優劣をつけるのとは…少し違いまして…「見て学ぶ時期」の子ども達にとって、自分との比較象が多い方が、受ける影響、感じ方の違いが大きいという私の考え方。
バスケが上手な選手や、そうでない選手…色んな選手がいてしかり。
ただ、自分と同じようなレベルの子達と、日々、切磋琢磨できれば、それが楽しさに繋がると考えます。
上手い選手だけを集めるのは、選抜事業やこの先、進学で起こるリクルートだけで良いので…。
ただ、今はまだその時期ではないと考えています。
でも、私がやりたいのは、それぞれのレベル、それぞれの目線、それぞれのバスケ経験に合わせて、近しいライバルを自ら見つけて、そこに向かって「自分は何をすべきか」を考えさせる経験が、大人になっていく上で大変重要なことだと考えています。
だって私…東大出のエリートさんと比較されても…「頑張って追いつこう!」なんて考えないですし、それよりもまずは身近にいるライバルに「追いつけ追い越せ」するなら、またイメージがつきますから。
小学生の時期に「あきらめさせる」というレールは必要ありません。
大人がイメージする「大きな目標」は、思った以上に子ども達には雲がかかってカスレて見えているはず…。なので、目の前の「小さな目標」を立てられる環境があれば、おのずと前に進み始めていると思うので、その「前に進む」姿勢を養っていれば、将来、自らの足で遠く先にある目標へも「あきらめず」に進んでくれると考えています。
そのために、それぞれの子にあった“切磋琢磨できるライバル”が沢山いる環境は、私の理想中の理想なんです!
さらに、一緒に「喜怒哀楽」を楽しむ時間が共有できれば…それは私にとっての“生き甲斐”になるので、一石二鳥です♪
常に申しております…「せっかくやるなら楽しくやりたい!」…今、私の中で鮮明になり始めております♪