みんなの喜び
先週末にお世話になっているチームのご招待で、招待カップに出場させて頂きました。
この時期、6年生達は、驚くほどの成長をみせてくれます♪
嬉しさ半分、悲しさ半分…実は寂しいんです。
この子達とあとどれくらい一緒にバスケで遊べるかを考えると…切なくなる。
これまで多くの卒団生を送り出してきてのですが、この寂しさだけはどうも慣れません。
「もっとこうしてあげられた…」とか「まだこれができる…」とか、反省と期待に心は入り乱れます。
試合や練習でみせてくれる「成長していく姿」は、どれだけあっても満足できない幸せです。
決勝戦の前に、ベンチから「緊張する」と…これまで指導してきた根性論バスケは封印していますので、今、彼らは素直な言葉を私に送ってくれます。
表情を見れば、概ね、心中を察することができるくらい、喜怒哀楽を表現してくれます。
不安と緊張の関係はわかっているので、案の定、試合開始から全く動きが良くなく、彼らのゲームは「不安との闘い」から始まりました。
そして…私にできることは、背中を押すだけ…。
開始早々、点差を広げられ、最大14点差のビハインド。
昔の私なら…怒りに任せて、子ども達を「叱咤激励」っぽい指導をしていたことでしょう。
ただ、昔の私はもういません。
バスケは最後のブザーが鳴るまで、試合は終わりません。
例え、14点差であっても、ワンプレー、ワンプレーを大切に、階段を登り積めれば、必ずゲームの流れは自分たちに来ることを、彼らに伝えることが私の使命。
少しずつではありますが、彼らのギアが上がり始め、4Qの残り僅かで見事、逆転!
シュートを決めた選手、そしてコート上の他の子達が、飛び跳ねてガッツポーズをしている姿は「いいチームになった」と感じる瞬間でした。
一人の喜びが、みんなの喜びになった瞬間です♪
喜びも、悲しみも、素直に表現することで、スポーツをエンジョイする…。
単純なようで奥が深い…このことを実践するために、私の第二の指導者人生が始まりました。
今、ようやく形になり始め、これを「伝統」になるまで…私のレールはまだ先に伸びています。
「大宝」というチームは、選手ひとり一人の努力が礎となって、「みんなでチームを作る」…そんなコンセプト。
みんなが主役であれと、照明係の私は、スポットライトを当てることに精一杯、汗をかいて(笑)
私のフィロソフィーが、徐々に子ども達に浸透し始めている実感。
私もこの「実感」を感じながら、さらに、さらに…彼らへ「バスケの楽しさ」を伝えていきたい。
「競ったゲームほど楽しい試合はないぜ!」…私が一番楽しんでいるのかもしれませんね(笑)
さあ、先輩方の勇姿を、後輩たちは目に焼き付け、胸に刻むのだ!!!