滋賀県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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試合に出る

2020/02/10 06:00
  

試合をすると、試合に出られる子どもと、出られない子どもが出てきます。

 

チームの人数が多くなったり、学年ごとの人数のバランスで、同じ学年でも試合に出られない子が出てきますので、指導者としては頭が痛い思いをしまし、辛い思いもします。

 

まっ、そんな悩みを持てるってことは…チームとしては実に幸せな話なのかも(笑)

 

試合にも色々ありますから、練習試合から招待試合、公式戦とその試合ごとの重要性や、対戦相手にもよりますから、タイミングをみながら、一人でも多くの子ども達にチャンスを与えられるか…常に考えてのぞみます。

 

我が大宝ミニにおいては、年功序列の考え方は持っていません。というか、私が持っていないので、頑張っている子どもにはチャンスを与えるようにしていますし、逆を言えば、機会を逃すこともあります。

 

競技である以上、勝敗が絡んできますから、極論、みんな参加型のチームとして「試合に負けてもいいから全員を出す」という強い信念が私にあればいいですが…結果、それで試合を落としたときに、「あの試合、勝てたよね?」って私も、そして、大人たちも…一番怖いのは子ども達もそう思ったときに…何が起こるか…。

 

せっかくのチャンスを与えたことで、逆に厳しい目を向けられる懸念があるということ。

 

考えたくはないですが…「あいつが出たから負けた」なんて、子ども達は簡単に考えてしまいますから、そうなるとチームとして成り立たなくなり、本末転倒です。

 

そうならないように、日ごろの練習で、試合に出てもしっかりプレーできるように、どんな子にも指導してあげないといけません。

 

そして何より、試合に出られる、出られないの線引きは、普段から子ども達と接しているかが「納得」させる一番の方法なのかもしれません。

 

逆に言えば、普段、練習をみることが難しい指導者ほど、試合での選手起用に意図があっても、理解してもらえず、チーム内で亀裂が生まれるといった話はよく聞きます。

 

情だけではスポーツの指導をすることは難しく、ことチーム、団体競技となれば尚のこと。

 

いかにわかりやすくするかも大切ですが、私はやはり、練習の成果を試合で発揮している選手にチャンスを与えるべきだと考えています。

 

ですので、練習には休まず来ているが、試合では力を発揮できない子どもについては、必ずどこかでチャンスを与えますが、チームとしての約束ごとをしっかり守ってプレーできるまでは、しっかりと練習で力をつけるように指導するしかないのです。

 

わかり易く言いますと…「子ども」として見るか、「選手」として見るかによって、試合の出し方を考えているということです。

 

私は恐らく、年間を通じで「子ども>選手」の考え方で教えている方かと思いますが、やはり公式戦となれば「子ども<選手」となります。

 

このバランスが難しく、なぜ自分は使ってもらえないのか…という子どもの悩みをいかにクリアーにしてあげるか…私だけでは対応しきれない領域もあるので、保護者の方と一緒に考え、その子の成長を見届けたいと考えています。

 

選手起用の問題は、時としてチームを崩壊させることがあります。

 

よりベストな起用を考えていても、結果、ベストでないこともあるもので…それを恐れてしまえば、楽な方向に指導者は進みます。

 

選手を固定して、力の差をはっきりとさせるという方法です。

 

勝つためのベストな方法は、確かにこの考え方だろうと私も思いますが…やはり「子ども>選手」をできる限り重視している私にとっては、この微妙なバランスを考えながらチーム造りに取り組んでいきたいと考えます。

 

なぜ、試合に出たいのか、出るためには何が必要か…子ども達との会話が必要です。

 

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