滋賀県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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間合い

2020/02/09 06:00
  

車にパワーのあるエンジンを搭載すると必然的に、ブレーキも効きの良いものにしなければ、おのずと事故がおきます。

 

バスケットにおいては、オフェンス、ディフェンスでそれぞれのフットワークがありますが、そのバランスも必要で、オフェンスばかりをやっていると、ディフェンスがおろそかになる…要は、簡単に抜かれ始めるので、どうしても「守っていて楽しくない」という現象が起こり、負けず嫌いの選手ほど、抜かれることを嫌がって、オフェンスプレイヤーとの間合いを空けようとします。

 

結果、オフェンスにとって好都合の間合いとなってしまい、プレーしながら考える余裕が生まれ、シュート、パス、ドリブルと全ての選択肢をチョイスする厄介なプレーをさせてしまいます。

 

その個人のマッチアップでは抜かれはしにくくなるが、チームとしては、相手側に考えながらプレーする余裕を持たれることから、攻められやすい状況を作ってしまうということです。

 

なので、「個人の間合い→チームの間合い」にいかに鍛え上げるかが重要です。

 

ディフェンスフットワークは、チーム全体で統一することで力を発揮する要素が大きいと言えます。

 

この「間合い」の取り方がいいチームほど、ゲームをコントロールし、勝利に近づける術を持っているのです。

 

このポイントの重要性を教える時期には、試合中での事故が起こり易いので…指導者としてはより練習の場で身につけてもらいたいのですが、やはり知っている相手とプレーするだけでは、対応力が向上しない…想定外の事態に備えるには、対外試合で経験させることがどうしても多くなります。

 

無理に間合いを詰めると接触が起こり、攻守ともに怪我を招いてしまう…指導者を続けていると、そういった事故の想像がつくことで、作戦の指示を躊躇してしまうのですが、いつ、どのタイミングでチャレンジさせるゲームにするか…考えものです。

 

ディフェンス…ひと試合、守り抜くには相当な体力を必要とします。

 

今、子ども達と会話していて「体力」について、話を聞くと…「体力=マラソン」のイメージがあるようです。

 

「俺!マラソン早い!」(=俺!体力ある!)…って思っている子が結構います(笑)

 

確かに否定できない部分もありますが、やはり競技が違うので、マラソンが早くてもバスケットでの体力があるとは言いきれないものです。

 

基礎体力としては身についていても、やはり「走る」と「止まる」を繰り返すスポーツですので、どちらかと言えば「インターバル系」の心肺機能を養わないといけません。

 

ただ、小学生の時期にどこまで求めるのか…。

 

身体的に「神経系トレーニング」を重要視しなくてはいけない時期であり、心肺機能は中学生あたりから鍛える方が、より効果的であることを考慮しながら、高学年になるにつれて徐々に鍛えていく必要があります。

 

無理に「走る練習」を意味なくやってしまえば、「楽しいバスケット」が「しんどいバスケット」となってしまい、向上意欲もなくなる…なんて、体力がついても、やる気がなくなる…って笑い話にならないようにと。

 

また、試合中に、小学生の子ども達が一番に体力を奪われるのが「テンパる」時なんです。

 

想定外のことが起こり、頭が真っ白になったときほど、体力が一気に落ちます。

 

恐らく心肺機能をコントロールすることができなくなり、余計な体力を消費し始めるのでしょう。

 

ミニバスを早く始めた子と、そうでない子の一番の大きな違いは、場数の違いからの経験値の差。

 

この経験値があるか、ないかで体力の消耗具合も違ってきます。

 

この先、バスケットを続けていけば、2~3年くらいの差は、あっという間に追いつきますので、練習では上手くできることが試合で発揮できない子は、心配しなくても経験を積んで行けば、おのずと余裕が生まれ、体力を効果的に使うことができるようになりますから、結果、プレーの判断もできるようになります。

 

「余裕をもってプレーを判断できるようになる」、言葉では簡単ですが、これがなかなか至難の業で、選手が見につけるまでは、愛情たっぷりの練習を与え続けるしかないのです…(笑)

 

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