滋賀県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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子ども扱い

2020/02/08 06:00
  

先日の大会で、大阪府の強豪チームと対戦する機会に恵まれました。

 

指導者に復帰して、この1年あまりは、チームの土台づくりと、マネージメントに尽力してきたことで、県外のチームとの交流はそれほどおこなっておりませんでした。

 

滋賀にも素晴らしいチームが沢山ありますので、子ども達の試合を経験するという目的においては、十分過ぎるくらいに試合をさせて頂いております。

 

チームが所属する小学校の体育館がよいこともあって、県内外の遠征に出るよりは、お越し頂けるチームとの交流をメインに計画してきました。

 

指導を離れていた十数年間に、小学生のバスケットがどれだけ変化したかは、その期間に全く試合などを観る機会がなかったので、変化した違いが目に見えて飛び込んできます。

 

そして先日の大会で、県外の強豪チームとの対戦を行い、更にその変化に驚かされました。

 

滋賀にも素晴らしいチームが沢山あるのですが、滋賀にはないスタイルに、私は「目から鱗が落ちる実感と、指導者として「目指すコーチングとは何か」について、改めて考える良い機会となりました。

 

わかり易く言いますと…「情けなくなった」という表現の方がマッチしているかと。。。

 

目先の勝利に囚われないように、自戒しながら指導を進めてきましたが、勝利うんぬんという前に、バスケットの質が違うということに頭を強打された思いです。

 

チームをマネージメントするには、内も見ながら、しっかりと外を見ることが必要で、あらゆる情報を精査しながら、自分たちにあったスタイルを確立していくべきです。

 

ただ、この情報が乏しければ、おのずと選択肢が限られてきますし、指導者としてチーム造りのイメージが凝り固まってしまいます。

 

先日対戦したチームの子ども達は、実に自由に、実に伸び伸びと、そして何より「実に意識(意図)を持って」プレーしていました。

 

選手自身が己の考えを持って、コーチと話をしているベンチの光景は、知らず知らずのうちに「小学生」をただの“子ども扱い”にしている指導者の意識が、可能性を潰しているのかもしれないと考えた瞬間でした。

 

確かに、ここの「さじ加減」は非常に難しく、0と100、オンとオフ、白と黒…のように二極化で説明できるものではないので、100%正しい答えはない話です。

 

ただ、ベクトルがどちらに向いているかによって、多かれ少なかれ、そちらへ向かっていくようなものなのです。

 

まず、バスケットという競技に対して、子ども達が意識(意図)を持ってプレーしているのは、押し付けられた指導ではなく、また「こうでなくてはいけない」という観念を破っていることが大前提ですが、その先に、技術の理解、選択肢の多さがあります。

 

これは放っておいて身に付くものではないので…コーチと選手の信頼関係の中の限られた時間でコーチングされた結果だと考えます。

 

言葉で言えば簡単なのですが、これが簡単にできないから…指導者の皆さんは日々、ご苦労されているのです(笑)

 

たまたま「いい子が集まった」と言ってしまえばそれまでです。

 

自分には何ができるか…以前も悩んで陥った沼…「私でなかったら」。またふと脳裏によぎりましたが、今の私はまだまだ余力が残っている「おさぼり指導者」です(笑)

 

…やれることは“まだ”ある!

 

なので、しっかりと計画しながら、そして子ども達をチェックしつつ、己のチェックも怠らないように、日々進化できる自分でありたい…そう考えています。

 

いや~、頭も打たれましたが…何より「心」が打たれました!

 

俄然、やる気が増したゲームでした♪

 

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