この指とまれ
ありがたいことに、この1年の間に、団員が増え、現在、20名を超える体制にまで至っております。
体験に来てくれる子もいて、3月末に6年生6名が卒団した後、「チームの存続」というテーマで悩むことは無さそうです…感謝。
先日、ある大会の懇親会の席で、他チームの指導者らとざっくばらんに話をする機会があり、各チームの状況を聞かせて頂きました。
中に、現6年生が退団すれば、チームのメンバーが10名を割ってしまうというチームもあり、来年度、チームがどうなるのか、非常に不安がっておられる状況をお話を聞き、他人事ではない危機感を憶えました。
子ども達が好き、バスケットを教えたいと思っていても、子ども達が集まらない理由は色々とあるでしょう。
指導者本人に問題があるケースはなきにしもあらずで…ここは同じ指導者として、一緒に考え、学んでいくことで、より良くする方法を模索していきます。
地域的な問題…他スポーツが盛んにおこなわれている為、「バスケットボール」の人気がない…なんて理由もあったりします。
そして、何より、ここ近年の一番の問題は…保護者への負担。
子どもの送迎、当番や周りの保護者との関係など…親が子どもにスポーツをやらせるには「負担」が大きいと考え、「やりたい」と願う子どもにとっての最大の障壁になっているように思います。
現に、ここ最近、爆発的に団員が増えたチームがあり、その理由は「保護者の負担は一切いらない」との、何とも時代の的を得た勧誘策が当たったようです…。
…でも、それってどうなんでしょうか?
「負担」と言葉で言えば簡単ですが…「負」を「担う」んでしょうか?
子ども達の成長を一緒に味わえることは「負」ではなく「勝」に値すると考えます。
楽しむのは「子ども達」だけじゃなく…大人も一緒に楽しむことにテーマを置けば…決して負担にはならないと考えます。
確かに、経済的なご事情のあるご家庭もあろうかと思いますから、ナーバスな問題もありますが、スポーツを習わせると「手がかかる」というイメージは、とても残念で仕方ありません。
日本のスポーツを変えるには、そう簡単なことではないことはわかってはいますが、世界の貧しい国々で、子ども達に教育すらさせられない実状。日本は世界から見れば「豊かな国」のように見えますが、スポーツの世界においては、実は「貧しい国」の一つであるように思います。
金と時間をどう活かすか…親になり、自分の子どもに「我慢」をさせるだけではなく、「可能性」の芽を摘んでしまうこの危機的状況は、早く改善していく必要がありそうです。
…これ以上は政治的な話になりそうなので…ここまでで。
子どもの頃によくやった「この指とまれ!」の一本の指になるには、その指を差し出した本人が、どれだけ楽しいかを表現しないといけません。
鬼の形相で指を出しても…怖くてとまりにはいかないですもんね!(笑)
まずは、私が楽しむ…そして、周りの大人たちも楽しむ…そして、子ども達が楽しむ。
よくはない方向ではありますが、今の時代、そうなのかもしれません。
目指す方角は同じなので、その為に何をするか…私の中では「一緒にあそぼ~♪この指と~まれ!」に子どもも、親も、そして周りの大人たちもみ~んな、とまりたくなるような、満面の笑みでひとさし指を突き上げていきます♪
だって…ひとりで遊んでいるの、好きじゃ~ないから…(笑)