考えて、意識して動かしてみる
今、チームにも“インフルエンザ”の猛威が襲っています。
チームの子ども達が通っている学校でも、学級閉鎖や学年閉鎖が出始め、チームの何名かがインフルエンザと診断され、練習にも来れない状態となっております。
悲しいかな、保護者の方がかかってダウンも…。明日は我が身か…。
世間では、中国で発生した新型肺炎ウィルスの話題で持ち切りですが、人間の最後の“天敵”はウィルスかもしれませんね。
余談ですが、以前に賢い学者さんが、ウィルスが人類を滅亡させるか…という話で、ウィルスも生きるための「宿主」が必要となるので、人間を滅亡まではさせず、減らし過ぎない程度で変化ながら生きながらえる…そんな考えを述べておられましたね。 …余談ね(笑)
さあ、話題はバスケに戻りまして…
6年生の夢の舞台への挑戦が幕を閉じ、いよいよ次の世代、新チームの形を作り始めることとなりました。
早速、Aチームの練習にジュニアの子達を加えて、「ザ・基礎」という練習から始めることになりました。
バスケットの基礎と言えば、「シュート」「パス」「ドリブル」なんかを思い描くかもしれませんが、まずもって、その前の「フットワーク」を甘く見るとその先の幹や枝葉が、青々と育ってくれません。
要は「根っこ」の部分が大切で、それが“フットワーク”になります。
ただ、小学生の低学年…まっ、子ども達にとっては、フットワークの更に「前の段階」からテコ入れしないといけません。
「体の使い方」です。
これは大人になっても、運動をする上で重要なポイントとなりますが、案外、自分が思っている「動く体」は、最大限のパフォーマンスが出来ていない、力が出し切れていないということがあります。
…この前、あるテレビの番組で、漫才師の大御所、宮川大助さんがブランコに乗られて、何度かブランコを揺さぶって振りを大きくしようとされたのですが…「あかん、ブランコの乗り方忘れた!」と言って爆笑を取っていました♪ ブランコを降りようとされた際も「止め方わからん!」と。(笑)
笑い話かもしれませんが、こんなものです…人の体は。
恐らく小さい頃から何度もブランコを乗られたことがあると思うのですが、大人であっても自分の体の使い方を忘れるものですし、頭や理屈で説明しても、実際に“その通り”に動かせないことはあるのです。
実際に練習で、子ども達に走る前の下準備として「腕の振り方」から教えるのですが…見事に「右手右足」が同時に上がる子がいます。頭で考えれば考えるほど、おかしな動きをします。
これまで無意識でやってきた動作に、「考えて、意識して動かしてみる」というテーマを加えただけで、動きがギクシャクしだしておかしな行動を取ります。
保護者の皆さんもそれを見て笑っておられましたが…決して、不思議な行動ではなく…そんなものだと思って見守ってあげましょう!
神経系の発育が長けた時期だけに、「今やるべきこと」として、取り組んでおけば、将来「どんくさい」と言われない大人へと成長してくれますから。
ですから、バスケットをプレーする前に、自分がやろうと「頭」で考えたことを「体」で表現するには、その回路を作ってあげないと上手く表現できないというカラクリを知っておく必要があります。
子どもであれば「笑って」済まされますが…これが大人になってやっていれば笑って済まされない悲しい現実が待っています(笑)
いずれにしても、「走る」「投げる」「跳ぶ」という運動の要素を多く取り入れた“バスケットボール”という競技ですから、子ども達の体のメカニズムに少しだけ“刺激”を与えてあげる楽しい時期を堪能してください♪