『第十一期生卒団式』②
さて、この十一期生だが2021年度の新チームが始まった
ばかりの春先の評価はそれはそれは低く、BEAT史上過去
最低だとかチームスタイルであるディフェンスが出来ない、
走れない、素人ばかりなどなど多くのマイナス要素の言葉
をかけられ期待もされない年としてスタートをきった。
そこに加えコロナウィルスの影響で試合なども尽く中止に
なり経験すら積めず時間だけが過ぎいく。
そんな中、少しでも多くの経験をと思い格上相手の大人の
チームと月1回試合をさせてもらったり、コロナの時期だが、
親御さん達の協力で練習だけはさせて頂ける環境をはもらい
地道に活動を繰り返していった。
夏に入り、ようやく個のスキルが少しずつ上がっていくと
試合でも結果が出だしこれからという時期に第5波が発生・・・。
主催であるBEATカップも中止しまたも自粛期間を設け我慢
の時間を過ごす事に。
そしてそのコロナ明け、恒例の地獄の合宿で強い心を作り、
少ないながら参加出来る交流会に顔を出し、最後はBEAT
主催で小さなカップ戦を行って行くと徐々にチームになって
いき新しい形が出来ようとしていた。
この時期、既に10月頃で選手権の直前だったかな。
本番直前のこの時期でも正直納得行くくらいのディフェンス
力は付いていなかったが、地道に行ってきた練習やカップ戦
などで経験値が上がりオフェンス力が日に日に伸びて行くの
を感じた俺はこれまでのBEATスタイルを変化させオフェンシ
ブルなチーム体制の移行を決意した。
そして迎えた愛知県選手権、初戦から格上相手との対戦など
非常に厳しい戦いが強いられる中、これまであまりしてこな
かったスカウティングも駆使し1つ1つ難敵をクリアしていよいよ
ベスト4掛けの試合までこぎ着けた。
この山場となる試合でも序盤は良い流れを掴みほんの一瞬
全国の切符が手が届くところまで来たがあと一歩及ばず6位
入賞で最後を終えた。
過去最低チームが僅か1年余りで選手権前に全国を狙おうと
いうところまで成長したが、それは決して俺の力ではなく普段
から上手くなりたいという個の向上心とチームの中の自分の
役割をしっかり理解してチームで戦って勝ちたいという強い意識、
そして地道に真面目に練習を繰り返しながら一気に成長した
心と身体が良い結果をもたらしたのだろう。
ほんと終盤は楽しかった。
もっともっと成長するだろうと思うこいつ等をずっとずっと傍で
見ていたかったが、それも叶わない願いだね。