山口県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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上境杯2018

2018/10/02 14:22
  

こんばんは、管理人です。
週末の土曜日は今年度から始まった地区リーグ戦の第1節があり、日曜日には毎年恒例の上境杯にご招待いただきました。
これは右田女子のホームページのブログなので、地区リーグ戦についてはここではあまり触れないことにします。
ということで、日曜日は台風によって開催も危ぶまれた中、参加の是非は各チームの判断に任せ、大会自体は予定どおりの開催となり、うちも自由参加ということにして慌てて参加確認をしましたが、今のうちにはそれで不参加という選択肢は無いようで、あっさりと参加することが決まり、今年も上境杯に参加してきました(笑)
一回戦は、地元下関市のチームとの対戦で、試合前はかなり厳しい戦いを予想していましたが、いざ試合が始まると、まだまだ改善途中ではありますが、子供達のディフェンスの意識がこれまで以上に高く、普段は見られない子のボックスアウトも見られるなど、序盤から自分達のペースで試合を進めることができました。
途中、相手選手との接触により、6年生の1人が負傷退場するアクシデントもありましたが、序盤のリードを保ったまま終盤に入り、相手も逆転を狙って激しいディフェンスをしかけて来ました。
そんな中ではありましたが、ラスト1分半で約20点のリード、最後はまだ試合に出ていなかった4年生も含む3人と、経験を積ませたい5年生2人を送り出しました。
相手は逆転のチャンスとばかりにさらに激しく来ることが予想されたので、5人には、きちんとやらないと逆転されるぞと伝えた上で、いつもはあまり感じることができないプレッシャーのかかる場面で相手の猛攻を耐えきるという任務を与え、少ない時間の中で、濃密な試合経験をさせることを狙っての起用です。
正直なところ、普通にしていれば時間が経って逃げ切れるはずですが、チームファウルも5個を超えていて、やはり相手はここぞとばかりに厳しいディフェンスをしかけて逆転を狙ってくる中、交代後3秒でファウルによってフリースローを与えるなど、かなり危ない展開になり一瞬ヒヤヒヤしましたが、5人が期待に応えて必死に守り、最後には相手から得点も奪うことに成功し、見事に私の期待に応えてくれました!
1試合目は、ディフェンスの意識改善など、子供達の成長を感じることができたとても良いゲームでした!
そして、次の試合までに、次の対戦相手が決まる試合をスカウティング、対戦相手は北九州のチームとなりましたが、うちがもっとも苦手とする、ボールを持ったらすぐにWチームを仕掛けてくるなど、1試合目以上に激しいディフェンスと、エースを中心に確実性のあるところから攻めてくる安定したオフェンスが見られましたが、今日の子供達の意識と調子ならまず問題は無いだろうと油断していました。
試合前に子供達には、相手の厳しいディフェンスに慌てないこと、1試合目のようにディフェンスの意識を高く持ち、練習通りに落ち着いてプレイすれば勝てるはずだと伝え、送り出しました。
ところが、第1Qの中盤から徐々に雲行きが怪しくなります。
こちらは、厳しいディフェンスを交わし切らないまま無理矢理シュートに行って外しまくり、1試合目のディフェンス意識はどこへやら?、距離を空けて守る1番ディフェンスと2番ディフェンスコンビのサイドを狙われ、ことごとくやられました。
あれだけ距離を空けて守ってたら抜かれて当然、まず1番が抜かれると、続く2番も空けているので簡単にパスを通されたり、そのままドライブを決められたり、徹底的にやられました。
焦りは焦りを呼び、チームの約束事であるモーションオフェンスやボックスアウトはまったく見られず、どんどん点差を広げられます。
子供達にはベンチから何度もディフェンスの距離を詰め、焦らずに時間をかけてオフェンスをするように言いましたが、ディフェンスはまったく詰める様子もなく、オフェンスも焦ってミスを連発し、同じようなパターンでやられ続けました。
ボックスアウトも全員でしないから、当然、していない子のところのオフェンスにリバウンドを取られます。
第2Qも、やはりオフェンスもディフェンスも良いところが見えません。
抜かれたらもう追いかけることを諦める子、自分のマークを外してボールばかりを追いかける子、ボールをもらうための努力もせず、ボールを持ったらスピード任せで攻め続けるなど、点差はさらに広がりました。
厳しいディフェンスをしてくるチームに対してもきちんと戦えるようにと、このところずっとオフェンスの練習にもかなりの時間を割いて来ているのです。
単純に個人のスピードだけに頼った勝負で、ディフェンスの弱い相手にしか通用しなかったこれまでの右田から、ディフェンスの強い相手に対しても全員の力で崩しにいけるチームを目指して、一生懸命練習してきたのです。
ですが、この試合ではその練習の成果を誰一人、何一つ見せてくれません。
さすがに怒りは頂点に達し、ハーフタイムに子供達に、「練習してきたことをしないで勝てるはずがない。逆に、練習をしてきたことさえしていればこんなことにはなってないし、今からでも負けるはずはない。練習してきたことをしないのならこの試合はもう勝てないし、コーチも勝たせたいとも思わない。今からの3Qでそれが見えないなら、勝つ必要もないんだから4Qは君たちよりも5年生を出したい。みんなは今まで頑張ってきた分、確実に成長しているし、自信を持って良い。練習してきたことをしようよ。」と伝えました。
そして3Qですが、開始直後はみんなそれなりに意識をしていて、少しずつ良い形が見えました。
ですが、相手の激しいディフェンスでまた焦りが出始めると、こちらがベンチから懸命に声をかけても、再び練習してきたことができなくなり自滅を繰り返し始めました。
ただ、それは全員ではなく、私が言ったことを最後まで意識してやろうとしている子と、焦りに負けてかそれができない子と、明らかな違いが見えました。
どんなにやられても、頑張って意識してやろうとしている子は最後までそれを続けてくれます。
それができない子らはスピード勝負をして、しまいにはノーマークのレイアップも外すなど、明らかな自滅を繰り返します。
3Qを終え、逆転は難しいほどに差は開いていました。
3Qの始めにわずかに変わった意識に対しては評価しつつも、練習をしてきたことをやってほしいということにはまだ応えてくれていないので、改めて、同じことを伝えて4Qに6年生を送り出しました。
ですが、やはり意識してやる子と、それができない子、恐らくできない子は、自分ができていないことさえも気がついていないのだと思います。
もう試合は決まっていましたが、残り3分で、できていない6年生2人を下げ、5年生を送り出しました。
結局、試合はそのまま大差でやぶれ、決勝進出とはなりませんでした。
試合後、そして月曜日の練習でも改めて子供達に伝えましたが、私が2人を下げたのは、その2人ができていないことに対する怒りや、できていない2人に愛想をつかした訳でもなく、ただ、やろうとしていた3人があまりにも可愛そうだと思ったからです。
3人は最後まで勝利を信じて、一生懸命、練習してきたことをやろうとしていたので、それをことごとく練習してきたことと違うことで潰されていくのを見ているのが、可愛そうで仕方ありませんでした。
それと、この日の1試合目を見て、チームとしての成長に確かな手応えも感じた中で、その力を出せないままに、勝てる試合をあんな試合で終わってしまったことがとにかく悔しかった、ということも伝えました。
下げた2人はこれまでも、練習ではできていることなのに、試合ではそれをしようとしない。
いや、しようとはしていてできていないだけかもしれませんが、その原因は、やはり意識の差だと思います。
今回、この2人のうち少なくとも1人は、下げられたことで涙を流すほど悔しい思いをしていたようなので、私の思いや仲間の思いを受け止め、次に活かしてもらえたらと思います。
チームスポーツであるバスケットにおいては、チームとしての約束事を意識するかしないか、できるかできないかはとても重要です。
1人の意識の低さが、本人の努力を無駄にするだけでなく、他の人の努力さえも無駄にしてしまうということも頭に入れて、それぞれが意識を高めるきっかけになれば、今回の大会には大きな意味があったと思います。
それぞれが、選手として、そして人として、これまで以上に成長してくれること、そしてチームとしてもさらに成長し、ステップアップしていけることを切に願い、これからも子供達とともに頑張っていきたいと思います!
ということで、実は今回は、6年生は木曜・金曜と修学旅行で夜更かしし、土曜は早朝からリーグ戦、そしてこの日も早朝から下関までの大移動もあったりで、今回の残念な結果は、単純にそれらの疲れがあったということにしておくことになりました(笑)
次こそはベストコンディションで頑張ります!
(2018.10.2)
(2018.10.9一部修正)

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