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卒団式2020

2020/04/16 23:36
  

 

こんばんは、管理人です。 

新型コロナウィルス感染症(covid-19)の感染拡大防止のため活動を自粛する中ではありましたが、3月最後の日曜日に、6年生の卒団式を短縮モードで行いました。

 今年卒団する6年生2人は、1年生から入団し、私が指導者を始める前からの在籍なので、私よりも団の在籍期間が長い先輩です(笑)

楽しいことも辛いことも、途中いろいろなことがありながらも、最後まで頑張ってチームを引っ張ってきてくれた2人です。

ちなみに、今年の卒団生の1人は他ならぬ私の長女で、今回は指導者として2人を送り出すのと同時に、保護者として、6年間頑張ってきた娘の卒団を見送りました。

5年生のある保護者が製作してくださった2人の卒団記念映像の上映には、溢れ出しそうな涙を堪えながらもしっかり堪能させていただきました。

プロ顔負けの完成度の高い映像作品をプレゼントしていただき、本人も親も大感謝です。

その後は卒団生へ記念品・花束の贈呈など、足早に一通りのセレモニーを済ませ、久しぶりの楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。

卒団生にとっては、新型コロナウィルスの影響で突然終わりを告げたミニバスの活動、突然奪われた仲間達との残された貴重な時間を惜しみつつも、最後は笑顔で送り出してもらうことができ、思い出に残る貴重な時間となったのではないでしょうか。

また、卒団生を始め、久しぶりにみんなの笑顔を見ることもでき、私にとっても貴重な時間となりました。

このような大変な状況の中、とても素敵な卒団式を準備していただいた保護者の皆様、参加してくれた在団生のみんな、本当にありがとうございました。

さて、卒団式の中でも伝えはしましたが、2人には伝えたいことがまだまだありますので(笑)、この場を借りて改めてお祝いの言葉(?)を。

うちの子は後回しでまずはMへ。

卒業・卒団、おめでとう。

Mは、先に入団していた兄・姉の影響も受けてか、1年生の時から運動神経抜群で、持久走大会も1位、当時、人数の少なかった右田ミニバス女子部では、すでに貴重な戦力になっていたんじゃないかと思います。

本当に負けず嫌いで、うまくいかないときなどは自分自身に対する歯がゆさで、たくさん涙を流して来た姿も見てきました。

その負けず嫌いもあって、その日の機嫌によってプレイに影響が出ることも多くなり、高学年でチームの主力になってからは特に、Mの好不調の波がそのままチームの勝敗にも影響することが多かったので、どうすればMの気持ちを乗せられるのか、いつも頭を悩ませていたことを思い出します(笑)

6年生になってからは、少しずつ感情のコントロールもできるようになり、練習中も試合中も、コート上でもベンチからでも、周りに対する良い声掛けができるようになるなど、精神的な成長とともに、相手ガードを追い込む必死のディフェンスや、一瞬で相手ディフェンスを置き去りにする強烈な左ドライブにも磨きがかかり、相手の裏を狙った絶妙なタイミングでのパスなども見られるようになるなど、どんどん成長し、楽しそうにプレイしていたのがとても印象に残っています。

苦手の右ドリブルや、相手の動きに合わせるパスの精度を磨き、周りを見る力を身に着ければ、これから先もバスケを楽しみ、今まで以上に活躍もできると確信しています。

これからもMらしさを忘れずに明るい笑顔で頑張ってください。

続いて、Sへ。

卒業・卒団、おめでとう。

私の仕事の上司が当時監督をしていた右田ミニバス女子部に、小学校入学と同時に見学に行ったのをきっかけに、親子でバスケというスポーツの楽しさを知り、のめり込んでしまいました。

Sは当時から、お世辞にも運動神経が良いとは言えず、幼稚園のマラソン大会も下から数えて何番目とか、運動会のかけっこもほぼほぼビリ、幼稚園の先生から、「Sちゃん、一生懸命走ってるのに、前に進まないんです(笑)」と言われていたことを思い出します。

親譲りのスーパーインドア派で、連れ出さないと外に出ようともしない子がバスケなんて大丈夫かな?と思いつつ、体力づくりのために始め、初めてボールを触った時も、まるでおばあちゃんのように腰が曲がったドリブルで、転がったボールは赤ちゃんのようにヨチヨチと追いかけるなど、その後に入団してくるどの子よりもひどい状況を当時は笑いながら見ていました

そんなSも、先輩達に可愛がられながらバスケの楽しさを感じつつ、厳しい親から課された基礎練習にも懸命に励み、少しずつそれなりのバスケット選手に代わっていきました。

ただ、自分のことを棚に上げて子供に厳しいこの子の両親は(笑)、Sのヤル気の向上とともに、始めた当初の体力づくりという目的を忘れ、いつの頃からか、やるからには全力で、どうせなら市の代表選手を目指すくらいに頑張れと、背中を押し(泣かせ?)続けてきました。

楽しいことも辛いことも一緒に乗り越えてきた自分の娘なので、書き始めたらキリがないくらいにたくさんの思い出がありますが、とにかくSは、よく努力し、よく考え、よく我慢しながらも、バスケをしっかり楽しんできてくれたと思います。

大きなケガもなく6年間を過ごせたのは、家でもずっと続けてきたストレッチと体幹の成果、底辺の運動神経でありながら最後に防府選抜選手に選んでもらえたのは、地道に基礎練習を続けてきた成果や、コーチの言うことを疑うことなく聞き入れて自分でも考えて理解した上で続けてきた結果、全力でバスケと向き合い、全力で声を出し、全力でプレイを続けてきた結果、そして何よりも、周りのたくさんの人から支えられ、バスケが大好きでいられたからだと思います。

親バカだと笑われるのは百も承知ですが、私は、自分の娘でありながらSを尊敬し、指導者としても親としてもSを誇りに思っています。

もちろんSはまだまだ未完成で完璧な人間ではないし、バスケもヘタで、人としてダメなところもたくさんありますが、少なくともこの一年間、キャプテンとして、選手として、最上級生として、立派に頑張ってくれたと思います。

これから先も、これまで以上にバスケや中学校生活を楽しんでくれることを祈っています。

そして最後になりますが、ご存知のとおり、現在の新型コロナウィルス感染症の猛威は留まるところを知りません。

卒団した2人も選ばれていた防府選抜チームで、3月に予定されていた最初で最後の大会も中止となり、新チームが参加予定だった大会も次々と中止が決定しています。

これまでの日常が一変し、それまでの普通の生活を送ることさえできない辛い状況の中で、今はとても普通にバスケをするどころではありません。

亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、今なお苦しんでおられる方の一日も早い回復、早期の事態収束を願わずにはいられません。

ついには、我々の住む防府市にも感染者が出てしまい、日本全体での緊急事態宣言、休校・ミニバスの活動自粛などから抜け出すことができません。

ただ、これほどまでに大変な事態であるからこそ、子供達がこれをきっかけに命の大切さや、普通にバスケができることのありがたさなどを改めて心に刻み、逆境に打ち勝つ強い心を身に着け、事態が収束した暁には、バスケに限らずこれから先の人生においてなんらかのプラスにつながっていることを期待し、またこのブログでも子供達の活躍・奮闘の状況を楽しくお伝えできる日が一日も早く来ることを切に望みます。

(2020.4.16)

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