残念に思うこと。
黒部にある明峰中学校に行ってきました。桜井中と宇奈月中との統合でできた新しい素晴らしい校舎でした。
体育館に入ってちょっと気になったので電子メジャーで壁から壁の長さを図りました。28mでした。壁からエンドラインまで1.5mほどありましたので、3メートル引くと25mになってしまいます。
奥田中学校の体育館が作られる頃、地元の市会議員の先生に、富山市の中学校の体育館は上から降りてくるゴールがあって28m確保できている中学校は3校。あとはすべて28mないんです。上から降りてくるゴールは高価で管理も大変です。ぜひ28mコートが2面作れる体育館にしてくださいと、懇々とお願いさせてもらったことが思い出されます。
収納型のステージで大きさの確保、ギャラリーをなくし、予算の確保、地域の活用や、緊急時の活用も考え、シャワールームの設置などいろいろ話を聞いていただき、実行してくださった実力あるすばらしい市会議員の先生でした。残念ながら建築基準法に見合った排煙窓しかなく、換気にはちょっと苦慮しています。
後に富山市の中学校も新しい体育館がいくつもできましたが、エンドラインと壁がくっついているバスケができない体育館もあり、バスケを知らない設計者かいることにがっかりであります。
富山市総合体育館が新しく生まれ変わる。そんな時、体協から各スポーツ団体からのラインの要望を聞くという会議がありました。市の協会の当時の理事長にコートは3面、メインは1面、サブアリーナは常設コートが26メートル、2面ならメインコート28m、1面ほしいとお願いしましたが、メインアリーナは3面だと笛がどこからなっているかわからず試合にならないと反対され、あんなに広いのに2面になってしまい、いつももったいないと思ってみています。サブアリーナはやっぱり26mでしたがメインコート用のゴールを旧体育館にあった移動ゴールを使ってメインコートとして使えるようラインのあたりを作ってもらいましたが、しばらくして、ゴールが重く床が耐えられないということで廃棄されてしまいました。
公共の建物もいろんな考えの中で作られていくのですが、みんなが満足するものを作るのはなかなか難しいと思います。あれもこれもというとできるものもできなくなってしまうかもしれません。新国立競技場も、陸上用のトラックをなくし、球技用グランドにするしないと協議されているようですが、富山駅前にできる県立武道館もプロバスケの基準に見合う観客収容が確保できる体育館ということですが、果たしてどうなることでしょうか。
駅北の3x3コートも床が滑り雨天は使えない使い勝手の悪いコートです。できたものをとやかく言う立場ではありませんが、残念なことにならないよう切に願っています。