『初志貫徹』 青木
『初志貫徹』
ついに目標を達成するための最後の試合、
そして、私たちにとっての最後の大会が始まろうとしています。
思い返してみれば私は入部当初ランメニューにも追いつけず、
体も細く、もちろんバスケットは全然上手くなく、人間性も欠けていて、
本当に今日の様な私があるなんて考えてもいませんでした。
部活が辛すぎて辞めたいと親に相談した時に、
「なんのためにこの学校に入ったんだ」と言われ、
「続けたら絶対に何か残る」と言われたりして最初は無理やりこの部活を続けていました。
でも、先輩方が優しく接してくれたり、仲間が一緒に頑張ろうと言ってくれたり、
阪川先生や中田さんがいつもは怖いけど本当はすごく選手に対して、
バスケットに対して愛があるだなと気付くことができました。
その時に自分の環境は恵まれているなと思い、
最後まで諦めずにやり続けようと思えました。
昨年、先輩たちが惜しくもベスト32を達成できずに一緒に泣いたことを今でも覚えています。
それからは後輩という新しい仲間とこの1年間一緒にプレーし、共に成長してきました。
この代で迎えた新人戦、個人としてもチームとしても
まだまだ課題があったという結果で終わり、
半年近く目標にリベンジするために色んなことがありながらも前に進んできました。
その結果、関東予選では新人戦よりもさらに前に進むことができました。
しかし、目標まであと一歩というところで負けてしまい、
さらに悔しいという想いが生まれ、最後のインターハイ予選を迎えることになりました。
これまで沢山の失敗や成功、悔しさや苦しさなど、
本当に数え切れないほどの経験をこの国士舘のバスケ部で体験したと改めて感じます。
その貴重な体験は自分以外の誰かの協力無しでは成り立っていません。
毎朝早くから弁当を作ってくれたり、毎日服を洗ってくれたりしたお母さん、
雨の日の送り迎えや、部活の話を積極的に聞いてくれたお父さん、
こういった人達に今度は私が恩返しできるように
これまで以上に残り少ない部活に励んでいきます。
これほどの想いがあって今ではもう部活の終わりが近づいている
というのが少し寂しい気もしています。
残りこの仲間と阪川先生や中田さん、スタッフの方々と
バスケをできる時間はほんとに限られています。
1日1日を大事にしてどんな形であれ、最後はみんなと笑顔で終えられるように
残された時間の中で全力尽くして目標に向かっていきます。
絶対32行くぞ!!応援お願いします!
青木