『濃いバスケ生活』 多鹿
濃いバスケ生活
高校バスケ最後の大会、インターハイ予選が始まります。
この約2年間は、辛い事、楽しい事、悔しい事、
嬉しい事など色々な事がありました。
入部当初は、バスケは全くできず、
ずっとランニングロードで走っていました。
体力がない僕にはとても苦しい時間が続いて、
何度も辞めたいと思ったことがあります。
それでも辞めなかったのは、同期のみんなで支え合い、
励ましてあっていたからだと思います。
走っている内に気づいたら体力がついてきて辛いことを頑張ることに、
意味あったんだと感じることができました。
そして、時間はあっという間に過ぎ、気がついたら2年生となり、
先輩達が成し遂げられなかった東京都ベスト32を
目標としてチーム白水がスタートしました。
僕はその様な中、上の層で試合に出て活躍したいと意気込んでいました。
でも、現実はそんな甘くはなく、考えのない行動のせいで
授業担当の先生への態度の悪さやスカウティング中に居眠り、
呼ばれてもないのに勝手に試合に出るなど、
バスケ以前の所で怒られる事が多くありました。
それでも、いつまでも引きずっていたら成長しないと考え、
今までの失敗を2度と起こさないと心に決め行動しました。
しかし、新人戦があと1週間もなく始まろうとしている時に
このチームでの1番の問題が起こり、チームが崩壊寸前までに至りました。
それでも、チームのために動いてくれた
キャプテンのお陰でチームを立て直すことができ、
キャプテンの偉大さに気付くことができました。
バスケ面ではこの約2年間で中学生の時と比べて体力面、シュート力、思考力など
成長したところが多く国士舘のバスケ部に入部していなかったら
この成長がなかったと思います。
僕たちは、この2年間、先生の熱意ある練習をこなしてきて
決して東京都ベスト64で止まるようなチームではなく、
必ず東京都ベスト32に行ける力をつけてきました。
なので、このラストチャンスであるインターハイ予選で自分たちの
2年間を相手にぶつけて行きます。
今思うと最初は何も部活に入るつもりはなく、
お母さんに進められてなかったら高校生活は何もなかったのかもしれません。
でも、バスケ部に入ったことで色んな人と関われたし、
バスケ以外の大事な人間性などを学ぶことができたのでとても良い経験となりました。
そして、最後は目標を達成して笑って高校バスケ人生を終わりたいです。
毎日朝練がある中、僕より早く起きてお弁当やおにぎりを作ってくれたお母さん。
自分達のために差し入れをくれた保護者の方々。
怪我した時にケアをしてくれた中塚さん、春田さん。
個人的にアドバイスをくれたり、YouTubeの動画を送ってくれた中田さん。
どんな時でもチームの事を考え、バスケだけではなく、
バスケ以外のことも教えてくれた阪川先生。
こんなにもサポートしてくれる人がいるからこそ恩返しがしたい、
それは目標を達成することなのでたくさんの応援のほどよろしくお願いします。
多鹿