東京都のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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ミニバスケットボールの危機

2018/12/07 13:23
  

今、バスケットボール界はJBAの改革で、大きく変わろうとしています。小学生のバスケットボールも、アンダー12というカテゴリーの中で、選手の育成という観点から「登録制度の変更」やゴールの高さやボールの大きさ、試合方法等が検討されています。

バスケットボールの発展のために、必要なことかもしれません。しかし、小学校の子どもたちの発達段階において、バスケットボールは、最も適したバランスのとれたスポーツと言えます。そのような意味で、学校体育でもバスケットボールが行われるようになり、それと共にミニバスケットボールが発展してきたという過程があります。

私が一番危惧することは、学校や地域社会の中で培ってきたミニバスケットボールの基盤が崩れることです。これから企業が経営するクラブチームやアカデミー系のチームが増えてくるに違いありません。そのこと自体に反対するものではありませんが、学校を中心として活動している、ミニバスケットボールチームの存在がどうなるかということです。

現在は大会を運営するのは皆ボランティアで行い、会場も、公立の小学校の体育館を借りて実施しています。地域の小学校も、学校週五日制の受け皿として、子どもたちの健全育成に貢献しているからこそ、協力し応援してくださっています。
以前このブログにも「スポーツと学校」というテーマで書かせていただきましたが、公立の小学校や中学校にとって、地域や部活動のスポーツは子どもたちの教育に欠かせないものになっています。

選手育成という大きな波の中ですが、「友情、ほほえみ、フェアプレー」というミニバスケットボールの精神が、いつまでも失われることがないようにと願うばかりです。
(小島)

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