東京都のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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教え子が立派に育っていた話は多くのボーラーにヒントを与えるものだった。

2021/03/15 23:44
  

前書き:自主性は放任と自由の間に

 

 

少年少女を前に、自主性を持たせる活動は非常に多くの危険性を持ちます。
また、多くを指導したい場合にこの自主性を育むと言う観点は越えるべき多くのハードルとなります。

中学生を対象にした本格的な指導4年目に出会った選手たちは、人材を育成できる素晴らしい選手へと成長したわけであったが、その道のりは非常に険しいものでした。

ボトムアップ指導2年目の私は頭を抱えながら、彼らと一緒にコートに立っていました。
少しだけ触れると、一年を大きく分けて四分割し、シーズン制を導入することで選手育成はシンプルになります。
彼の成長は第③シーズン、一年の半ばに差し掛かる頃。インプットからアウトプットに移行する時です。

「〜〜で?」
「どうしたいの?」

質問に質問で返す、考えさせるシーズン。

失敗すればチームは崩壊しますが、選手が出す答えに間違えはありません。崩壊も、選手の大事なアンサーです。
そして、選手に与える時間は必ず選手の中で生きる工夫を凝らされた時間となります。
コレこそが自主性です。

 


2年越しの実感

 

まず、高校一年生とは思えないほど立派な文章スキル…はおいておいて。


・何ができる
・何をすべき
・何が何に求められるか

という選手として身につけなくてはいけない基本的な理屈を理解していると言うことと、専門性を持つ人間をどのように活用すればよいか、的確に掴んでいること、それらを理解し、まさにグッドアンサーとしてのコーチングを引き出すオープンクエスチョンは、彼がいかにいいコーチの元でプレーしていたかが分かります。(と言う自賛はおいておいて)

これは自らに主体性をもって取り組まないと見せられない姿勢です。(真面目にいくと)コーチがどうのこうのではありません。姿勢の問題です。こういう選手は本当にどんどん伸びていきます。

そして、トップダウンではできない指導、育成を達成するモデルでもあります。

 

 


具体的なアンサーが多くのボーラーに響いて欲しいワケ

 

僕が送ったアンサーを一部抜粋します。

 

強いドリブル、細かいドリブル、フットワーク、アイズアップ(最近はルックアップっていわない)が基本要素で、文字通り磨く作業が超重要!
内容にフォーカスしてはダメで、一つ一つのファンダメンタルを「確かめる」作業が、よしきのニーズを満たすと思う。
スキルを確定させる→アウトプット→もっかい確定→アウトプットで今はアウトプットが出来ないから、沢山のスキルを確定させに行って下さいな。
で、実戦では通用しないレベルで確定されていくから、実践練習で足りないところに気づいて、また確定させにいってください!

 

 


こなすという言葉はダメで、
確定という言葉を使いたいです。

やる vs やらない

に近いですが、
一個一個確定させていくこと、つまりこだわりを持って最後まで達成する練習を積み上げていくことですね。

 

 

次行きます。

 


ドリブルは水泳と一緒で、泳げるようになると言う段階から泳げなくなることは一生ないです。でも、速さを競うとなると分析して磨いていかなきゃいけない。クロールしかできない選手がバタフライで勝てるわけはない。クロールの選手が50mで勝てるけど、100mで勝てない理由はなんだ!?
フォームの改善?スタートの見直し?入水に課題あり?
ドリブルも一緒です。
と言うところを掘り下げる、もしくは背泳ぎにチャレンジするか、みたいなマインドを一つずつ持つことも大事だね。

 

 


この具体例は、子どもこそ理解させてあげるべきです。
バスケットボールは実に多様な運動、同じドリブルをとっても超奥が深いです。だからこそ、一つひとつに明確な差を理解させ、こだわりを持たせる事をしなければいけません。
そこに?があると先には進めません。いえ、能力バカは進めます。どこまでも。でも、どこかで壁に当たり、進めなくなります。ええ、僕です。

 


結果、僕は基礎練習しかしてきてません。w
ステーショナリーにドリブルをつきまくる。フットワークを入れてつきまくる。
マジでこれに尽きるかな?
アメリカでは基礎をボロクソに言われて、クソほど詰め込まれました。←これはアメリカはサイエンス至上主義なので決して表には出さないけど、日本以上にシビアな水準がありますね。

 


そんな伸び悩みを解決してくれたのはアメリカというバスケ大国でした。スポーツにおいてもサイエンス、合理性、資本性を全面に出しているアメリカが本当に最も大切にしてるのがファンダメンタル、基礎です。もちろん科学の力が入りますが、そこにあったのは徹底力とスポ根です。


スポーツ根性は日本とは少し違いますが、誇りという言葉で表してみます。

日本との違いは、基礎を徹底的に刻んで刻んで細かく細かく習得していくというような感じです。

上手くなりたいなら、細部までこだわる必要があるというのがボーラーへのパンチラインです。

 


まとめ

 


さて、今回はボトムアップと自主性みたいな観点から選手とコーチのやりとりを切り取って見ましたが、実際のところ具体的に何をやればいいの??とアクションの部分が気になる人は多いと思います。

いくつかアイデアが浮かんでいますが、コレを記事にするか動画にするかは考えておきます。

かなり面白いトピックを教え子から頂いてしまったので、ぜひ掘り下げていこう!!!という場合はこの記事をSNSなどでたくさんシェアしてもらって…壮大に繰り広げてもらって、宜しくお願いします〜!

 

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