【女子】「2年半を振り返って」 ≪小嶌≫
「2年半を振り返って」
私たち3年はいよいよ、2年半の高校バスケットボール人生に幕を閉じようとしています。
長いようで短く、そして辛く厳しく、時に楽しいそんな2年半でした。
この2年半でたくさんのことがありました。1年生の頃、私は準備・片付けなど何もかも分からず、
周りを見て行動することもできませんでした。そして、1年生の最後には同級生も減り、
2年生の先輩方に本当にたくさんの迷惑をかけてしまいました。
2年生になっても迷惑をかけ続ける中、先輩方が目標のベスト32という高い壁を破ることができました。
その時のことを思い出し、「自分たちの代でもベスト32にいきたい」、2年生という自覚をしっかりともとうと決意しました。
また今日から頑張ろうという気持ちを強めたその日に怪我をしてしまい、
チームに何も貢献せず、ただただ迷惑をかける日々に、本当にこのチームにいてもいいのだろうかと
何度も考える日々が続きました。元々試合に出られる選手じゃない上、
練習にすら参加できない日々が続きました。
しかし、その際にチームメイトが励ましてくれたからこそ、今ここにいることができているのだと気づきました。
とても感謝しています。
冬には1・2年で大きく亀裂が入り、話し合いをしてもお互いの気持ちが分からない状態でした。
その後、新井先生と話し合い、一からやり直そうとチームで頑張り始め出した途端に悪夢がやってきました。
再度チームが成長を続けるさなか、コロナ禍により大会が中止、
そして練習すらさせてもらえない状況になってしまいました。
この時の私はまだこのまま全大会がなくなるとは思ってもいませんでした。
しかし、3年生になり最後の大会が中止になってしまいました。コロナ禍で活動してこなかった約半年間で、
この部活を辞めなくてよかった、新井先生からの言葉などたくさん思い出し、
様々なことを考えることができました。このまま引退だと思っていましたが、
3年生のための大会が開かれることになり、この1ヶ月で体力などを戻さなければいけないという焦りがありました。
ですが、最後の大会に出場させてもらうからには悔いを残して引退するのだけは嫌なので、
最後まで全力でやり続けようと意思を固めました。チームへ貢献できなかった分、
私もこの部活でやり続けてきたことを思い出し、1年生にも自分の出来る限りのアドバイスをすることを決めました。
1・2年生は私たち3年生の最後の大会のためにチームの課題に必死になってくれました。
そして、いよいよ最後の大会が始まりました。
国士舘高校でバスケットボール部に入部して、私は新井先生含めて多くの関係者の方々から、
技術はもちろんのこと、挨拶・礼儀・周りに目を配ることなどさまざまなことを教えていただきました。
バスケではチームを勝たせるために真剣に指導してくださり、バスケ以外の人間性を育ててくださった新井先生。
怪我したら真剣に治療してくださり、時には笑わしてくださるトレーナーの上松さん。
どんなにできていなくても真剣に向き合ってくださったコーチのちよさん。
男子バスケ部を見ながらも私たちの問題も真剣に考えてくださる阪川先生。
そのほか、たくさんの先輩方やバスケ部関係者の方々、保護者の方々、後輩たち。
仲が悪いと何度も言われたけどここまで4人でやってきた仲間。
1番応援してくれて、1番近くで支えてくれた両親。今まで支えてくださった方々のために
感謝の気持ちを忘れずに最後の大会に臨みたいと思います。
このチームで目標を達成し、最後に笑って終わりたいと思います。応援の程宜しくお願いします。
3年 小嶌