U13というカテゴリーを真剣に考える
日本のスポーツシーンは12歳と13歳の間に大きな垣根が存在する。
小学6年生と中学1年生は、実は同じ発達ステージにいて、一緒に活動することが好ましいのだ。
・体の変化が大きい
まさにTEENに差し掛かる頃、成長期が早くこようが体は変化を始めます。身長が伸びる時期は体幹部の変化も大きく、バランスが取れないことも多いです。
また、小学6年生で成長期を迎える選手にとっては精神面のバランスのミスマッチも起こり始めます。
社会性というキーワードも重要です。
小学6年生の中に中学生がいたら物足りない、というのは体の成長だけではなく、心の成長にも悪影響があります。
勉強の面では、当然ながら年齢に応じた内容をフォローしていけばいいですが、スポーツは教養とは異なりますし、体格というのは非常に重要な要素です。
これは逆も言えます。
体の成長を迎えていない中学1年生はどうでしょうか。
周囲の選手と同じ内容の育成プランが通用しますか?
もちろん体が大きい選手はTEENと混ざってガツガツ練習すればいいと思いますが、そうでない選手は「発達段階をすっ飛ばして次のカテゴリー」にいくのです。
これは指導者が考える活動フレームの話ですが、
選手に階段を昇らせるのか、エスカレーターに乗せるのか、エレベーターに乗せるのか、そういった3択の話になります。
・階段の場合
ステップバイステップ、一段づつ階段を登っていくのは悪いことではありません。
次に一段が見えなければ、一段戻って振り返ることもできます。
また、途中で進路を変更することもできますし、踊り場で休憩することもできます。
選手に育成においてこの階段要素というのはある意味大切になってきます。
ボトムアップでこの階段を登る時間は大切で、チームビルドはこのステップを飛ばしてはいけません。
地上1Fからせめて3Fくらいまでは階段でいきましょう。
・エスカレーターの場合
たまにいます。意識が高くてどんどん先に進みたい選手。
エスカレーターに乗せてもいいでしょう。しかし、エスカレーターは必ず次のフロアーまで到着します。
途中で戻ることはできません。これはある程度成熟した選手が取り組むべきフレームです。
逆に、この段階で成功すれば一番合理的で充実した活動ができます。
もちろん、指導者の判断が重要です。
・エレベーターの場合
これは育成年代指導に最も必要のないフレームです。
選手の過信や指導者のエゴ等で選手の足並みを見ずにひたすら突き進むケース。ピーキングもなく、一人歩きしてしまうし、選手は目的のフロアーに到着しないケースもあります。
でも、本当に改革などをしたい場合にはいいかもしれません。
例えば、いろいろスッ飛ばして留学させたりとか。
自力がある選手ならこれでもいいのかな?と思ったりします。
私は結構好きです。
・U13は?
ミニバスは比較的に階段要素が強いと思います。
中学部活動に入ると一気にエスカレーターに変わる、そんな印象が私にはあります。
いきなり濃密なチーム練習とか、組織のルールとか、こぼれたらもう置いていかれますよね。
だからこそ、アンダーエイジ枠って大切なのだと思います。
日本の教育システムに則るからこそ、小学生のうちの準備が大切になります。
そのエスカレーター大丈夫?というところから、エスカレーターに乗る前に色々準備する期間は大切です。
精神面のステップアップは蔑ろにされるU13年代こそ、そういった取り組みが必要なのかもしれません。
PENGUINS BASKETBALL CLUB
U15アンダーエイジ育成選手制度
DONE