東京都のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

東京都のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

ボクが学んだ”多様性”とその後の話

2019/07/22 11:02
  

こんにちは

 

先週は仕事を少し早く切り上げて母校である明星大学に行ってきました。



大変お世話になったプロフェッサーと久しぶりに懐かしい話から、私が卒業後から従事している事業の話まで、色々な話をしました。

 

当時の私の所属は人文学部国際コミュニケーション学科で、
入学した頃は適当に語学を学ぶもんだと思っていました。

 

バスケをするための選択肢で選んだ大学、学部、学科でこんなにも人生を変えてしまう出会いがあるなんて当時は想像していませんでした。

 

今の人生は大変豊かです。
それは金銭面の話ではなく、心の話。
それは大学で多様性を学ぶ上で身につけたいくつかの教養のおかげ、価値観のおかげでしょうか。

 

現役大学生に向けた目線で少し書いていきます。

 

 

 

1、好奇心に素直になろう大学1年生

 

入学してから私が何をしていたかというと、もう部活動とアルバイトの毎日でした。
大学生にナルト高校生の時以上にトライできることが多いですし、人間関係も多様化します。一気に多くのバックグラウンドを持つ人間と出会い、世界は広がります。

 

「こんなことやってみたい」

 

という感情はある程度の現実性を持って実現できるようになります。
授業を自分で組んでいくことは、学生としての責任や本分を全うするという責任を果たした上で新たな取り組みに繋がる自由を手に入れます

 

そう、ここから取捨選択を自分で行うことが可能になります。
取捨選択と聞くと、どうも捨てるほうに意識が向いてしまうかと思います。

 

例えば、私は大学3年時での留学を大学1年の終わりに考えました。
すると部活動なんてできたものではありませんでした。
私はのちに部活動を捨てる選択をするわけですが、今思うと捨てる必要はなかったのかなと。

 

「あれもやりたい、これもやりたい」という意識では当然お金の面だったり、時間の面であったり、当然ながら叶えられない部分が生じてきます。
でも、そここそ発想の転換が必要で、全てを叶えることができる選択肢をわがままに追求していくことも大切です。

 

このわがままこそ、正当な好奇心であり、この好奇心を実行に移せる準備は大学一年生のうちに始めるべきだと私は考えます。

 

 

 

 

 

2、実現していこう2年生

 

大学生ですから、やりたいことを見つけて、その成果を求めていかなければいけません。ただ、なんとなくアルバイトをして、与えられる課題をこなすだけの4年間にしてはいけません。

 

4年間という時間は、何かを始めるには十分な時間です。でも、何かを達成するには短い時間です。

 

 

この言葉は、私が大学を卒業するときにプロフェッサーと話していた言葉です。
少し、余談にはなりますが、私は最後の1年間で学科内のシステムについて調査、研究をしました。
それはもちろん、私が卒業をするためのプロジェクトで、このプロジェクトを通じて今取り組んでいる事業に深く通ずる学びがたくさんありました。

 

でも結局、時間というものは無情で、実施や施行に至る前に私の研究時間は終わり、プロジェクトは先の後輩たちに託すことになります。

 

もし、私が大学2年生でこのような視点で物事を考えて、実行に移し、学びを深めていたら将来は少し変わっていたかもしれません。

 

今、これを読んでいるあなたが、
この分野についてもっと知りたい、取り組んでみたいと思っていたら、大学2年生には始めていかないともう時間が追いついてきません。

 

 

 

 

 

 

 

3、力をつけていく3年生

 

1年生で道をある程度描きながら、2年生でとにかく実行していくと「壁」に当たっていくのが3年生かなと思います。
3年生になるとそれこそ具体的に将来をデザインしていかなければいけません。

 

私の場合、人文学の勉強がこの時期に大きな影響をもたらします。
ちょっとその話をします。

 

人々が生きていく上で、特に日本で生きていく上でこの多様性という言葉は今こそ身近になってきましたが、あまりピンとこない人もいるかと思います。

 

多様性の定義というのは、

多様性(たようせい)とは、幅広く性質の異なる群が存在すること。 性質に類似のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。

特に、単純にたくさんの人がいるというわけではないというところが重要です。 

 

オリエンタリズムという考え
が重要です。

 

私も先日ゼミに参加させていただいて改めてその重要性を感じました。

 

オリエンタリズムとは、

オリエンタリズム(英: Orientalism、仏: Orientalisme)または逆オクシデンタリズム(英: reverse Occidentalism)とは、東方趣味・東洋趣味・異国趣味。「 オリエント世界(西アジア)へのあこがれに根ざす、西欧近代における文学・芸術上の風潮」とされる。「 反東洋思想」ともいう。

 

あれっ、いい言葉なんじゃないか・・・
違うんです。最後の一文が重要なんです。

東洋への憧れを示すという言葉の裏側には「反東洋思想」が隠されているのです。
これは言葉の多面性、物事は必ずしも表に出ている1面に限らないということです。

 

私が尊敬するプロフェッサーは日本のアフリカ研究の第一人者であると私は捉えていて、アフリカ人文学シーンからその学びを日本の教育界でアウトプットされている偉大な方です。

 

彼が私に教えてくださったことは、

「自分から見えている景色が全てではないこと」

 

 私の研究の中で、日本は単一民族国家であるという認識・視野の狭さが私の研究を窮屈にしていました。そのときに頂いた言葉です。
身の回りにたくさん日本人がいる、しかしその裏側は・・・・
まさにポイントでした。

 

人間の思想や考えは間違いなくそこまでの成長過程や環境によって作られていきます。
私はその瞬間まで本当の意味で世界を捉えられていなかったように感じます。

 

オリエンタリズムだけじゃなく、
「何かかが優れている」「何かが素晴らしい」の裏には比較している「優れない何か」が存在します。
そこを無視して多様性は語れません。

 

人類史において白人が優位にたち続けた歴史の背景には、蔑まれ続けた何かがそこにいたわけです。
でも、面白いことはその白人の恩恵で豊かに発展を遂げたという歴史もきちんと存在することです。発展は時として間違った方向にいくこともあります。でも、大切なことは、そのありのままに目を当てられるかどうかであるという事です。

 

メディアは当然のように情報を操作するし、人が発信する情報は全て意図があります。
多様性を考える時だけでなく、常にその裏側まで覗きにいくスタンスは学ばなくてはいけません。

 

 

 

 

 

 

 4、そして迷う大学4年であれ

 

あれやこれやと学んでいくうちに最後の年を迎えればいい。
私はそう思います。
なぜかというと、社会に出る大学卒業後なんてスタートでしかないからです。

 

「迷う」ことは選択肢がないとできません。
その数々の選択肢に目を当てられることを誇りに思って、悩めばいいです。
これは豊かでないとできません。

 

大学1〜2年生のプロセスをきちんと踏んでいれば、
責任を果たすというところや生活へのリスクヘッジはきちんとできますし、人生を豊かにするにはという人生の大きな課題に大学4年生で直面できればそれはもう幸せなことです。

 

 

私の話では、
大学3年生から始めた研究を通じて学んだことが後の人生を大きく変えています。
この学びは人によって異なるかもしれませんが、その後の人生に影響を与えるという点では、皆同じだと思います。

 

プロジェクトは、とにかく多くの学生インタビューや色々なプロフェッサーの話、留学生の経験談など「人から学んだ」研究でした。
これもまた大学の利用の仕方です。
プロフェッサーはその研究で世の中を変えてしまうような大きな魅力を持っているし、わからないことは学生に研究させてしまう最強の教育者です。
学生は、そこで何かを得ようとしているハングリーなラーナーで、素晴らしい熱意を持っています。

大学は人から学ぶということが最大限にできる素晴らしい場所であると思います。

 

 

 

大学の4年間を通じて達成しなけばいけないことは、
もしかしたら「人から学ぶ」ことなのかもしれないです。

さらに言えば、多様性を正しく理解して、
多くの人から何かをもらって卒業しなければいけないのです。

 

もしかしたら、資格をとらなければいけない学部もあるし、
人格を育まなければいけない学部もあります。
学位を取得するプロセスにおいて、身につけられることはたくさんあります。

 

 

 

学生でなくても、どんな人でも
今、あなたが見ている景色は本当に正しいものなのだろうか。

 今の日本に疑問はないだろうか。

今頑張っていることに対して、本当にベストが尽くせているだろうか。

 

もしかしたら、物事のほんの一部の側面しか見えていないかもしれないですよ。

 

 

 

 

記事を書いて

 

最後に、この記事を書いて感じたことを少し書きます。

私は普段から小学校〜高校生くらいまでの教育に携わっていますがそれぞれのカテゴリーの間や育成シーンにおいて様々なことを感じながら従事しています。

 

今回の訪問で感じたことは、
学生たちはもっと活躍できると思ったことです。

 

単純にOBがもっと関われたり、学生の近くに居られる環境があればスレは素晴らしいと思いました。

大学はある意味地域とは分断されていて、そこに通う学生によって作られていますが、もっとOBが関与できればそれこそ一続きの面白い流れができますよね。

もっと身近な立場で、後進の育成ができると考えれば社会としても非常に面白いです。

 

というのも、後輩の卒論の手伝いをしていたのですが、
研究の結果次第では私の事業とも深く関わってくる部分があります。

当然ながら、企業は大学へ後進の育成や人材の発掘をしていますが、
それがもっともっと小さい単位でできてもいいと思います。

 

教える側が学ぶなんてことはあたり前に起こります。
これが教育シーンの面白いところですよね。
微力ながら、学生たちにヒントを与えつつ、私が一番ヒントをもらっているのではないかと記事を書きながら思いました。

 

・学生主体のラボがあっても面白い
・学内に学びを深めてきながら社会と関わる場所があってもいい
・留学生や他大学ともっとフラットに気軽に共存できる環境があればいい

 

そんなことをぼんやり考えながら帰りました。

最後に一応母校のリンク掲載します。

www.meisei-u.ac.jp

先日、取り上がっていたこちらの記事も。
とても面白い授業だったことを思い出します。

www.meisei-u.ac.jp

 

 

続きを見る

<< 前のページに戻る