東京都のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

東京都のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

トーナメントを戦い抜く秘訣

2019/09/09 12:22
  

こんにちは。

お久しぶりです。実に1ヶ月ぶりの投稿になってしまいました。
夏休みは毎日が体育館での指導、色々なところで新たな出会いやサポートしているチームの成長につきっきりで活動させていただいたのでなかなか記事を書く時間がありませんでした。

 

9月が始まり、大会のシーズンを迎えています。
どのカテゴリーも夏の練習の成果を十分に発揮する機会となることでしょう。

 

 

そこで、日本の育成年代、バスケシーンは特にトーナメント方式を採用し、大会を運営しているのでトーナメントを戦い抜く秘訣について少し書いていきます。

 

 

 

 

前書きとして、
試合に勝つことは「上手い」だけでは到底できません。

バスケットボールは時間によって管理されるスポーツで競技時間の間に何をするか、によって勝利を手にすることができます。

実際に何をするのか、という部分を練習でしっかりと準備するわけです。
その準備については知っている人(コーチ・選手)が日々、いい積み重ねをして、その結果勝ちを掴んでいくのです。

 

もちろん、その指導こそが私たちコーチが持つバリューなわけですから、お教えすることはできません(笑)

 

 

さて、本題に入ります。

 

 

1、トーナメント戦の特性

負けたらおしまいのノックアウト方式であるということ。

リーグ戦と異なって、負けたらおしまいというのは試合数の確保の面で、勝ち上がるチームとそうでないチームで得ることができる経験値に大きな差が生まれてしまいます。

また、学びのある「敗戦」が試合シーズンを通して得ることができない、負けたらそこでシーズンが終わってしまうからです。

勝ち進んでいかなければいけない環境というプレッシャーはどのチームにも平等に与えられます。そのため、勝ち上がった経験のあるチームが圧倒的に有利に大会を進めることができるということも特徴の一つでしょう。

 

試合を迎える上で、まずのしかかるプレッシャーを跳ね除けるメンタリティが勝つ秘訣の一つと言えます。

 

 

 

2、勝ちから学ぶこと

敗戦から学ぶことは誰だってできます。
しかし、勝ち上がる上で負けは絶対に許されません。
スポーツの試合では必ず勝った理由、負けた理由が存在します。

この秘訣、勝ちから学ぶことはリーグ戦でも大切です。

 

チームがいい状態を保たなければいけないですが、
勝っているときは意外と気持ちが緩んでしまうことがあります。
当然、勢いに乗ることは大切ですが、結果だけに目を向けてしまい、勝ちゲームの中で負けていた部分(修正点)に対して課題意識がいかなくなってしまったり、練習の質がゲームの質を越えられないようでしたら、チームはいい方向へと向かっていきません。

 

当然ですが、戦う相手はどんどん強くなっていくのでチームの状態もどんどんよくしていかなければいけません。

リーグ戦のほうが顕著に出ますが、いい状態をキープすることは非常に難しいです。
さらに、強い相手と戦う段階では、もちろんシビアな問題や展開に直面することになるので大会最終日に最高の形を作るというのは難しいことなのです。

 

 

試合の後に振り返りたい項目について少し書いてみます。

・なぜ勝つことができたか

・練習してきた課題についてどのくらい達成できたか

・戦術はどこまで通用したか

・シュート成功率

・リバウンド数

・試合を通してできなかったこと

・ 相手に与えてしまったポイントの取られ方

・チームのコンディション

 

振り返るべきポイントはチームによって少し変わってくるかもしれませんが、
試合の印象だけの振り返りで次の試合(練習)に向いてしまうのは危険です。

しっかりと勝因を分析することが大切です。

 

 

 

3、練習の捉え方を確認

練習と試合の間でパフォーマンスに差があってはいけません。
練習も試合同様のメンタリティで臨み、最高のパフォーマンスを発揮しなければいけません。

 

しかし、シーズン中はチーム内練習をするしかありません。対外試合を組んで調整を行うということが難しいですよね。
ということは、ロースター・スターティングプレイヤーはリザーブの選手たちとスクリメージ、ゲームをしなければいけないです。

 

ということは、ゲームを想定した時に2つの問題点が上がります。

1つは、対戦相手のレベル以下のチームにであれば勝つことができること。つまり、単純にリザーブの選手が勝つことができるレベルにある対戦相手には勝てるというある種の保証のようなところ。

逆に、リザーブ以上のチーム力を持つチームに対しては不安要素でしかありません。

 

しかし、この問題はポジティブに捉えることができます。
リザーブがもっともっと頑張って最高なパフォーマンスを発揮し続ければ、ロースター入り(レギュラー)メンバーは非常に質の高い練習をすることができますし、リザーブ選手がシーズンを通して大きく成長することは大いにあるので、希望を持って切磋琢磨することは非常にポジティブです。

 

 

もう1つは、メンタルの管理です。
個人として悪いイメージを試合の中で感じたまま次のゲームに向かないことです。
問題としては、チームの指揮の低下につながります。
パフォーマンスを発揮する上でハンドリングをするのがメンタル、と考えていただけるといいのですが、単に試合を上回る質で練習に取り組むということは一人ではできません。
試合前の雰囲気づくりと言われる部分ですのでチームで一丸にならなければいけません。その点はシーズン前の練習とはうって変わって「共同作業」になるところですよね。

 

 

ボイスワークはもちろん、『なんか身が入らない』選手が一人でもいてはいけないということです。プレシーズンより非常にシビアになります。

 

 

 

他にも色々と試合への入り方やルーティーンの作り方、食事面、練習面などシーズン中にできる工夫はたくさんありますが、今回はこの辺りにしておきます。

 

 

昨日はお世話になっており高校さんに非常にいいゲームをみさせてもらったので、
応援を込めてこのような記事を書きました。

引き続き、応援しています。

続きを見る

<< 前のページに戻る